2003年5月9日号

わたしの介護保険利用術(3)

いきいきライフのすすめ!

問い合わせ/介護保険課TEL(866)2069


 介護が必要なかたの心身や、その家族の状況などで、介護サービスの利用の仕方はさまざまです。自分にとって一番いいサービスの利用法を、ケアマネジャーと相談しながら考えてみましょう。

ヘルパーさんと分担して大変な家事もクリア!

有馬公子さん(65歳・要介護2)(濁川) 
 有馬さんは、七年ほど前にリウマチになりました。リウマチは、全身の関節が痛み、悪化すると関節が変形して動かせる範囲が狭くなることもある、つらい病気です。
 介護保険のサービスを利用し始めたのは、一人暮らしになった約三年前。当時は、まだ六十五歳未満でしたが、リウマチは特定疾病に指定されているので、第二号被保険者の対象になりました。
 有馬さんは、腕や足を深く曲げるような動作ができません。また、指の関節にも力が入らないため、物を握ることも困難です。そのため、掃除やごみ出しなどはヘルパーさんにお願いしています。また、風呂場や玄関に手すりやステップなどをつける工夫もしています。
 「リウマチは全身の病気なので、本当に大変。家事もできる範囲でやっているけど、調味料のふたを緩めておいてもらわないと開けられなかったり、下に落ちたものが拾えなかったり、手を貸してもらわないとできないことがあるんです。わたしができない部分をヘルパーさんがやってくれるので、助かっています」と有馬さん。
 できないところを補ってくれるサービスを選んで、上手に利用しています。

有馬さんの介護サービス

介護サービス自己負担額 月約10,000円
*介護サービス自己負担額は、保険で9割負担されるため、1割負担となります

訪問介護

●週2回 ホームヘルパーの生活援助
ヘルパーさんが掃除や大きなものの洗濯、ごみ出しなどの家事を手伝ってくれます。
●月2回程度 ホームヘルパーの外出介助
買い物のために外出するとき、ヘルパーさんが介助してくれます。また、通院には、介護タクシーを利用しています。

週1回/通所介護(デイサービス)

血圧や体温など、健康状態をチェックしたあと、体操やリハビリ、レクリエーションなどをします。合間には、お茶を飲みながら、リハビリや介護などに関する情報交換も。入浴もします。

福祉用具の貸与

手をついて起き上がるのが困難なので、電動のベッドを借りています。

ケアプラン

 ケアプランは、ケアマネジャーが中心になって、利用者本人や家族と、どういう援助が必要かを相談しながら作成します。

●解決すべき課題(ニーズ)
・入浴、歩行、移動に援助が必要である
・障害のため、家事に支障がある
・人と交わる機会が少ない
・病気のために、痛みが繰り返される

●総合的な援助の方針
・訪問介護による見守りの強化と外出の介助
・通所介護や自助具を利用して入浴を行う
・訪問介護による生活支援
・通所介護で他者との交流をはかり、ひきこもりを防止する
・定期通院による病状の管理
・訪問介護による通院時の介助


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