2003年7月11日号

市長ほっとコラム

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就任二年 実感〜市民に感謝

市長●佐竹敬久

 今回は昨年の七月十二日号の就任一年目の感想に引き続き、任期折返し点にあたる就任二年目の感想を綴らせていただきます。
 この二年間に、社会は衝撃的な様相を呈し、海外では米国での同時多発テロ、アフガニスタンとイラクでの戦争、SARS(重症急性呼吸器症候群)の発生などがあります。
 国内では、景気の一層の冷え込み、国・地方の急激な財政悪化、本格化する地方分権への流れ、明るみになった北朝鮮の日本人拉致事件などがあり、秋田に目を転じてみても、地域経済の低迷による倒産続発と雇用不安、米政策の転換による農業政策の建て直し、間近に迫った市町村合併などがあります。
 おしなべて良い話より悪い話の方が多く、特に市税や国からの交付税が大幅に落ち込み、どのようにして次の代の市民に大きな負債を残さずに、しかも現在の市民の多くの要望に応えるかという相反した課題の中で、市政の舵取りも大変になってきたというのが正直な心境です。
 しかし、市民の皆さんの多くが現状を理解され、時にはお叱りを受けることもありますが、おおかたの場合には好意的に受けとめていただき、面識のない市民のかたから「市長、大変だべども頑張れ!」と声をかけられた時などは、心底ありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいになります。
 さて、この四月から「しあわせ実感・緑の健康文化都市」というフレーズを合い言葉に、市民生活の一層の向上をめざした新しい市の総合計画がスタートしましたが、当面の市政の重要テーマに、河辺町・雄和町との合併があります。
 市民の皆様には様々な意見があると思いますが、これまで両町とは、ごみ処理や農林施策など行政的には一体として行ってきており、また職場や教育、消費活動なども実態として秋田市と一体化しています。
 また、秋田市の都市機能と両町にある空港などの高速交通施設や太平山麓の自然資源などの組み合わせにより、地域全体の発展の可能性が飛躍的に拡大することは確実です。
このようなことから、秋田市の行政形態を大きく変えない編入合併方式を前提とすれば、合併は自然な流れではないかと考えており、市民の皆様には大局的な見地からぜひともご理解をいただきたいと思います。
 このような中で、このたび全国市長会の副会長という重責を担わせていただくことになり一層忙しくなりますが、まずは摂生を心がけ、この夏も元気いっぱい頑張ってまいります。

市役所前で大山河辺町長(左)、伊藤雄和町長と


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