2004年4月9日号

平成16年度予算と事業


1・まちづくり・環境
 「環境と調和し快適に暮らす緑豊かなまち」づくり

 秋田拠点センターAL☆VEのオープンに合わせ、東口駅前広場を整備し、秋田駅東口ににぎわいを生み出します。また、家庭レベルで参加できる市民版ISOを実施します。


秋田駅東口をにぎわいの空間に

●AL☆VEとなりに、自転車二千六百台、バイク五十台を収容する自転車等駐車場が七月にオープンします。〜予算(運営費)=1708万円
●秋田駅東拠点地区の区画整理を引き続き進めます。東口駅前広場は今年中に全体完成の予定ですが、南側部分はAL☆VEの完成に合わせ七月から利用できる見込みです。〜予算=2億6709万円
●市街地内の円滑な交通を確保する都市計画道路は、秋田環状線(楢山地区)、手形東通線、土崎駅前線を整備します。〜予算=10億8650万円
●地域間の交通ネットワークをつくる幹線道路は、飯島金足線(飯島工区)、南部中央線(茨島工区)を整備します。〜予算=10億5525万円
●浸水を防ぎ、汚水をきれいに処理する下水道は、引き続き金足、将軍野、広面、下北手、仁井田、浜田地区を整備します。〜予算=39億4600万円
●緑化重点地区として、御休下第一街区公園、川元松丘街区公園、川尻総社後街区公園の再整備を行います。〜予算=3100万円

ごみの不法投棄監視を強化

●市内の河川や湖沼、里山などの自然環境を調査し、自然環境保全地区指定などを行います。〜予算=4273万円
●ごみの不法投棄多発地点に監視カメラ、警告板などを設置するとともに、パトロール車を配備し、不法投棄の未然防止を強化します。〜予算=375万円
●老朽化した粗大ごみ破砕施設を更新し、金属類も処理できる第二リサイクルプラザ(仮称)の建設に着手。完成は平成十八年度の予定。〜予算=2億655万円
●環境貯金箱…ごみ減量にみんなで取り組もう! 節約できた処理経費を積み立てて、秋田の環境をもっとよくするために使います。貯金箱は市役所入口と秋田市総合環境センターに設置しています。〜予算=75万円

市民版ISO
e市民になろう!

おもしろ楽しく環境チェック
 ご家庭で省エネ、ごみ減量などを実践していただき、環境部に状況を報告していただきます。
 名付けて「eー市民認定システム」。認定者には、認定証と記念品をさしあげます。どしどしご応募ください。
★初級コース(定員500人)
環境にやさしい行動を1項目以上、1か月取り組み、報告します
★中・上級コース(定員300人)
環境にやさしい行動を1項目以上、6か月取り組み、2か月ごとに報告。上級はさらに6か月継続
●問い合わせ 環境企画課tel(863)6632
※市民版ISO…企業・自治体などが環境に与える影響を減らすために取り組む「環境ISO」を、家庭向けにアレンジした仕組み。
※eー市民…秋田市では「人にも地球にもやさしい」市民をこう呼びます。「e」はエコロジー(ecology)の頭文字。

2・雇用対策・地産地消
 「豊かで夢と希望を持って生きる活力あるまち」づくり

 中小企業への融資あっせんの拡充や、優良企業の誘致など、地元で働ける場づくりを進めます。
 また、安全・新鮮・安心な地産地消に引き続き取り組みます。


中小企業への融資額を拡大

●中小企業の資金調達などに配慮し、一般事業資金や設備近代化資金などの融資額を大きく拡大しました。 〜予算=45億604万円(十五年度より約13億円増)
●企業が求める人材を育てる就職支援講座を開きます。〜 予算=2715万円
●地域の特色を活かした魅力ある商店街にするため、資金の貸付や空き店舗対策などを進めます。〜予算=2900万円
●県内企業の海外取引を支援し、産業の活性化をはかるため五月に設立される「(仮称)秋田県貿易促進機構」の事業費の一部を負担します。〜予算=199万円
●産業界のリーダーを養成する秋田商工会議所の「あきた凌雲塾」を支援します。〜 予算=50万円
●四月から五月にかけて、秋田市、男鹿市、角館町などで撮影が行われる映画「釣りバカ日誌」のロケを支援します。〜 予算=1170万円

中央卸売市場の花き棟を増築

●花きなどを新鮮に保つ低温流通システムに対応するため、中央卸売市場の花き棟の増築工事を行います。 〜 予算=1600万円
●下北手中央地区(桜谷地、細谷沢、谷崎、柳館、通沢、宝川)農業集落排水の全体実施設計と管路工事に取りかかります。平成二十年度に完成の予定です。〜 予算(今年度分)=2億5230万円
●市内産農畜産物の直売を、セリオンやAL☆VEで行うほか、学校給食の食材としての使用拡大などを進めます。〜 予算=100万円
●商工業振興奨励…優良企業の誘致や雇用拡大を奨励するための助成を企業に対し行います。〜 予算=6694万円

情報通信系就職支援講座

 コールセンターなど情報通信分野に興味のあるかたが対象です。接遇などの実践的なメニューを学びます。受講無料。定員20人。
●とき
4月19日(月)から22日(木)までの4日間
(1)9:30〜12:00または(2)13:30〜16:00のいずれか
●ところ
市保健所大会議室(八橋南一丁目)
●内容
1日目/自分と向き合い自分を知る
2日目/対人能力の向上をはかる
3日目/話す力・聴く力をつける
4日目/面接などのロールプレイング
●申し込み
受講を希望されるかたは、事前に工業労政課へご連絡ください。tel(866)2114

コーセー化粧品販売(株)受注センターの誘致決定!

 全国に分散していた受注部門を集約した「コーセー化粧品販売(株)受注センター」が、今年8月、秋田市山王に新設されます。
 これは県と市が誘致を進めていたもので、商品の受注に加え、決済業務などを行う一体型のコールセンターであり、地元雇用が望めるうれしいニュースとなりました。

3・福祉・健康づくり・防災
 「安心して健康にすごす助け合いのまち」づくり

 秋田市地域福祉計画に基づき、支え合いのまちづくりを進めます。   
 また、認定保育施設を増やすほか、短時間保育の実施などにより、多様化する保育ニーズに対応します。


高齢者の在宅サービスを充実

●一人暮らしなどの高齢者を対象としたホームヘルパーの派遣を新たに一か所、デイサービスを新たに二か所に委託します。〜予算=2136万円
●在宅サービスの利用環境を充実するため、ショートステイ用居室を増設する特別養護老人ホーム光峰苑に助成します。〜予算=9537万円
●在宅で要介護4または5のかたを介護している世帯に秋田市共通商品券を支給する在宅介護支援事業の支給要件を緩和し、対象者を拡大します。〜予算=1158万円

保育環境を整備し
サービスの向上をはかります

●在宅の身体・知的・精神障害のあるかたの就業や、日常生活に関する支援を行います。〜予算=524万円
●人工透析患者の通院実態に即し、タクシー利用券(五百八十円分)の給付を、ひと月あたり四枚から十六枚に増やします。〜予算=4516万円
●次世代を担う子どもたちが、すこやかに生まれ育つ環境を整えるため、次世代育成支援対策推進法に基づき、行動計画を策定します。〜予算=159万円
●十六年度から民営に移行したあさひ保育園を加え、私立保育所三か所で休日保育を実施します。〜予算=391万円
●「キッズステーションしょうぐんの」を新たに認定保育施設に認定し、保育環境の充実をはかります。〜予算=2872万円
●短時間保育を実施…パートで働くかたなどを対象に、土崎保育所、川尻保育所、川口保育所の3か所で、新たに1日5時間以内の短時間保育を実施します。〜予算=1068万円

健康診査をさらに充実
前立腺がん検診を実施します

●生活習慣病の予防対策として行っている各種健診に、新たに五十歳以上の男性を対象とした前立腺がん検診を追加し、健診体制を充実します。〜予算=3億2200万円
●少子化対策として、不妊治療のうち体外受精・顕微受精を実施した場合に、二年間・年額十万円を限度に助成します。〜予算=1303万円

地域の自主防災組織を育成し
災害に強いまちをつくります

●石油コンビナート地域のタンク火災などに対応するため、土崎消防署の泡原液搬送車を更新します。〜予算=2958万円
●秋田南消防署の高規格救急自動車を災害対応特殊救急自動車に更新し、救急機能を強化します。〜予算=3122万円
●災害時に地域で自主的な救助・救護活動が効果的に実施できるように、新規結成の自主防災組織に対し消火器やサイレン付き拡声器を助成します。〜予算=540万円

食品の安全を確保します

 市保健所では平成十六年度から、食べ物が原因の衛生上の事故を防ぐため、年間計画を立てて重点的、効果的に監視指導を実施し、市内の食品の安全性を確保します。監視指導には左図のようなポイントを設けました。
 また、消費者、食品関連事業者、学識経験者の参加で食品衛生について協議する会を新たに設けるなど、市民の意見を取り入れた監視指導を行います。
 「平成十六年度秋田市食品衛生監視指導計画」は、市民相談室、市保健所衛生検査課、ホームページでご覧いただけます。
http://www.city.akita.akita.jp/city/hl/ex/shokuhin/keikaku.htm
●問い合わせ 衛生検査課tel(883)1181

平成16年度秋田市食品衛生監視指導計画
実践的な7つのポイント

新しい道しるべのスタート
秋田市地域福祉計画

 少子・高齢化がますます進むということや、国も地方も厳しい財政状況にあるというような悲観的なところばかりが強調されがちですが、できることであれば、明るい未来に向かって歩んでいきたいものです。
 このたび策定した「秋田市地域福祉計画」は、「福祉」とは「しあわせ」のこと、「地域福祉」とは「地域のしあわせをみんなで築いていくこと」と定義し、積極的な考え方を大切にすることにしました。
 計画の内容は、秋田市社会福祉審議会(綿貫勤委員長)と地域福祉専門分科会(倉田正義会長)での論議や、市内36地区で開催したワークショップ(協働作業による学びの場)など、多くの市民のみなさんの意見交換にもとづいてつくりあげました。
 その結果、下の図のように5つの基本理念と3つの基本方針、そして重点テーマを「市民協働」と「地域分権」とすることに決め、「行政」と「地域」と「市民一人ひとりの力」の結集により、支え合いの社会の実現をめざしていくこととしています。
 16年度は、この計画を実効性のあるものにするため、引き続きワークショップを実施し、地域福祉の意識づくりを進めます。
※地域福祉計画については、次の広報あきたで詳しくお知らせします。


地域福祉計画の内容はホームページでご覧いただけます
http://www.city.akita.akita.jp/city/wf/mn/tiiki
●問い合わせ 福祉総務課地域福祉担当tel(866)2090

4・教育・スポーツ・文化
 「可能性を伸ばし生きがいを持てる文化のまち」づくり

 子どもの安全を確保するため、全市立小学校に警備員を配置します。
 また、小学校三校に子どもと親の相談員を置いて、子どもが悩みを気軽に話せる機会をつくります。


小学校に「子どもと親の相談員」を配置

●子どもが悩みを気軽に話し、ストレスを和らげる第三者的存在として、また、学校と保護者・地域とのパイプ役として、小学校三校に「子どもと親の相談員」を配置します。〜予算=240万円
●秋田テルサ二階に、御所野児童室(仮称)を設置します。児童厚生員二人を配置するほか、プレイルームなどを備え、五月末に開館の予定。開館時間は午後1時〜6時。〜予算=932万円
●児童生徒の安全確保をはかるため、また、地域の防災拠点として、新耐震設計法施行(昭和五十六年)以前に建築した学校の耐震診断や補強工事などを行います。耐震診断は築山小、土崎小、上新城小、仁井田小、八田小、金足西小、将軍野中。耐震補強は太平小、下新城小、下北手小、明徳小、大住小、旭南小、泉中。〜予算=2億8670万円
●校舎の老朽化や教室不足の解消などに対応するため増改築を実施します。今年度は、日新小の増築、山王中の改築、秋田北中の耐力度調査を行います。〜予算=17億6552万円

わか杉国体に向け、八橋球技場メインスタンドを改築

●平成十九年の秋田わか杉国体に向け、八橋運動公園を引き続き整備します。球技場メインスタンドの改築のほか今年度は、芝生広場・クレイ球技場(仮称)などの整備を行います。〜予算=7億5655万円
●史跡秋田城跡の政庁や水洗厠舎などを、郷土学習の場とするための整備に着手します。〜予算=8480万円
●「スポーツ振興マスタープラン」を策定…市民一人ひとりが、それぞれの生活の場でスポーツに親しむことができるよう、生涯スポーツに関するマスタープランを策定します。〜予算220万円

安全な学校生活を確保
全市立小学校に警備員を配置

 市では、小学生が安全な学校生活を送ることができるよう、学校の警備体制を強化するため、警備会社への業務委託により警備員を各小学校に1人ずつ配置し、不審者などへ対応することにしました。
 この警備員の常駐警備により、学校敷地内への不審者などの侵入を未然に防ぎます。
 警備実施期間は、5月から3月までの午前9時30分〜午後3時30分です。

5・市民協働・市民サービス
 「自ら考え主体となって参加する開かれたまち」づくり

市民協働ワークショップの開催や、市民一人ひとりが各種の市民活動に参加しやすくなる環境づくりに向けた施策展開を行います。
 また、来年一月の市町合併に向け話し合いを進めます。


市民の声を取り入れます。
「市民公聴条例(仮称)」を制定

●市の政策に市民の意見を反映させるためのルールづくりとなる「市民公聴条例(仮称)」を制定します。〜予算=70万円
●住民票・印鑑登録証明書が発行できる自動交付機を土崎支所、秋田テルサにも設置します。〜予算=1823万円
●インターネットを活用し、自宅にいながらパスポートの交付申請などができるサービスを実現させる公的個人認証サービスを行うために、電子証明書の発行などを実施します。〜予算=19万円
●公共事業・物品調達の発注システムの透明性・公平性を高め、さらに入札事務の効率化をはかるため、電子入札システムを構築します。〜予算=4665万円
●中学生を対象とした平和に関する弁論大会を開催します。〜予算=32万円
●市民と行政とが一体となって男女共生施策を総合的・効果的に進めるため、秋田市男女共生推進会議を開催します。また、男女共生フォーラムを、公募による委員と協働で開催します。〜予算=539万円
●コミュニティセンターの整備…旧秋田消防署保戸野出張所跡地に保戸野地区コミセンを建設します。また、老朽化の著しい楢山地区コミセンを改築します  〜予算/保戸野地区…2億879万円/楢山地区…1億4205万円

市民協働元年!
●庁内にプロジェクトチームを設置
●市民協働ワークショップを開催

 市では、市民協働型まちづくりへのステップとして、市民活動に誰でも参加しやすくなる環境を作っていくため、「市民活動促進基本方針」を市民のみなさんと一緒に策定しました。
 今年度からは、市役所内に市民協働推進のプロジェクトチームを設置し、市民と行政との役割分担など、あるべき協働の姿を探っていきます。
 さらに、市民と行政がパートナーシップのあり方を考えていく、さまざまな市民協働ワークショップを予定しています。
 まさに市民協働元年。みなさんの声を市政に届けてください。


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