2004年4月23日号

健康万歩計


今月のドクター/田原孝之先生(市立秋田総合病院歯科口腔外科長)


第2の永久歯〜インプラント(人工歯根)〜

 インプラントとは、歯の抜けた場所に人工の歯根(しこん)を埋め込んであごの骨に固定した後、人工の歯を上から装着する治療方法です。

インプラントはこんな患者さんに最適!


健康な歯は削りたくありません

 患者さんは、上あごの前歯1本がケガで抜けてしまいました。以前は両となりの歯を削ってブリッジで治療しましたが、インプラントを使用して両となりの健康な歯は削らずにすみました。

取り外しの部分入れ歯になじめません

 患者さんは、奥歯を抜歯して取り外しの入れ歯を入れましたが、なじめませんでした。抜歯した部位にインプラントを使用し、固定式の歯が入りました。

総入れ歯がガタガタします

 患者さんは、総入れ歯で下あごが減ってしまい、入れ歯がガタガタで良く噛めません。下あごの犬歯があったところにインプラントを2本使用し、総入れ歯の支えにしました。

歯の尊さ…

 年齢の「齢」の字が歯にしたがっているように、歯は年齢と不可分のものです。食べるたびに歯のご厄介になり、その歯が噛みくだく音に食欲が高まるようです。しかし歯の働きがあまり身近なため、その重要な役目も、最も人間にとって大切なものであることも、忘れている人が多いようです。
 ご自分の永久歯を、字の如く大切にいつまでも、永久にお使いになるよう願います。万が一不幸にも、大切な永久歯を失った場合は、インプラント治療を考えてみてください。


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