2004年5月28日号

秋田市保健所から


ノロウイルス食中毒にご用心

生の二枚貝などで感染します
 ノロウイルスは、(1)汚染されたカキなどの二枚貝を生や十分に加熱しない状態で食べたとき、(2)感染した人の手や調理器具などを介して汚染された食品を食べたとき、(3)感染した人の便や吐物に触れたりしたときに感染します。
 感染すると、食べてから1〜2日で吐き気、おう吐、下痢、腹痛などの症状があらわれます。症状が出なかったり、軽い風邪のような症状の場合もあります。
■ノロウイルスをやっつけるポイント
 ・ノロウイルスは、二枚貝などの表面を洗うだけでは除去できません。食品の中心温度を85℃以上で1分間以上加熱してください
・ほかの食材への二次汚染を防ぐため、二枚貝などを調理した後は、調理器具や手指をよく洗いましょう
●問い合わせ 市保健所衛生検査課tel(883)1181

犬から人にも感染
ご注意ください!エキノコックス感染症

■北海道に多い寄生虫の一種
 エキノコックスは北海道に多い寄生虫の一種です。犬やキツネなどが感染するとフンの中にエキノコックスの卵が排出され、ネズミなどを媒介し、これを食べた犬やキツネなどの腸管で成虫に発育します。
 犬から人にも感染する病気で、ここ10年で国内で毎年10人前後が、食物や水を通してエキノコックス症に感染してるので注意が必要です。
■ワンちゃんとの北海道旅行はご注意!
 感染した犬は、いずれも夜間などに放し飼いをしていて、そのうち数頭の犬はネズミを食べていたことが目撃されています。北海道へ犬と旅行する場合は、放し飼いは絶対にやめましょう。
●問い合わせ 市保健所健康管理課tel(883)1180

健康づくり応援プラン「健康あきた市21」
健康ライフのすすめ


そろそろ“たばこ”やめませんか?

 たばこの煙にたくさんの有害物質が含まれていることはみなさんご存じのとおり。この有害物質は病気の原因になり、妊婦さんの喫煙にいたっては、胎児の奇形や未熟児出生につながる恐れもあります。それに、若い人の細胞は有害物質の影響を受けやすいことがわかっています。
 でも、たばこの害はそれだけじゃないんです。たばこを吸う人が「プカ〜ッ」と口から出す白い煙(副流煙)には、たばこから吸うときの煙(主流煙)の2〜4倍の有害物質が含まれています。ですから、たばこの煙は、知らず知らずのうちに、周りの人の健康に害を与えているのです。 
 以上、たばこを吸う人には耳の痛い話ですが、喫煙は決して自分の健康だけの問題ではないことはお分かりですね。周りの人のためにも、マナーを守って分煙、できれば禁煙につとめましょう。
 ちなみに、5月31日は世界保健機関(WHO)が提唱する「世界禁煙デー」。この日を禁煙のきっかけにしてみてはいかがでしょう。
<たばこを吸うとかかりやすくなる病気>
●肺がん ●気管支炎 ●ぜんそく ●心臓病 ●低体重児・未熟児などの出生 ●脳卒中 ●胃潰瘍 ●歯周病
なんとさらに、肺がんの90%、慢性気管支炎と肺気腫の75%、虚血性心疾患の25%は喫煙が原因です。
■たばこの煙に含まれる有害物質の量(*フィルター付き紙巻きたばこ1本あたり)


「健康あきた市21」に関する問い合わせ
市保健所保健総務課tel(883)1170
●このコーナーでは「健康あきた市21」の重点項目を紹介します。


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