2005年2月16日号

平成15年度 市の決算
1,800億円のやりくり


 みなさんが納めた税金、国からくるお金など、秋田市の″財布″には、一般会計と特別会計を合わせ一千八百億円近いお金が入ってきます。
 このお金がどのように動いたのか、秋田市の財政状況をお知らせします。

●一般会計

 一般会計は、福祉や都市基盤の整備、教育など市の一般的な事業に使われる経費のことです。歳入から歳出を差し引くと20億2,597万5千円が残り、ここから平成16年度に繰り越した事業のための財源である4億3,750万1千円を除いた、15億8,847万4千円が黒字になりました。

歳入・1,084億3,096万1千円


歳出・1,064億498万6千円


15年度一般会計のおもな使いみち

●民生費…
 福祉、保育、医療などに使いました。ケアハウス、保育所などの整備、福祉医療費の給付などを行いました。
●土木費…
 道路や公園の整備、市営住宅の建設などに使いました。
●衛生費…
 保健衛生、環境衛生などに使いました。健康診査や予防接種、家庭ごみの祝日収集などを行いました。
●議会費・総務費…
 議会の運営、選挙、統計調査などに使いました。住民票・印鑑証明の自動交付やコミュニティセンターの整備、駐輪場の整備などを行いました。
●教育費…
 小・中学校や公民館の施設整備、社会教育の充実などに使いました。山王中学校の増改築や八橋運動公園のリニューアルなどを行いました。
●労働費・農林水産業費・商工費…労
 働者福祉対策、中小企業支援、農林水産業や商工業・観光の振興などに使いました。就業支援や、中小企業への融資、「市民の森」の造成などを行いました。

「市債」と「基金」…

 「市債」とは市の借入金のこと。これにより、学校のように将来まで役立つ施設の建設費を次世代にも平等に負担してもらうことができます。
 また、「基金」は、いろいろな目的のために用意しておく市の貯金です。15年度は、14年度よりも約11億円ほど増えています。

●特別会計

 特別会計は、介護保険や国民健康保険など特定の事業を行う場合、その収入を支出に充てるため、一般会計と区別している会計のことです。

●公営企業

 企業決算では、営業面から見た収支を「収益的収支」、設備など所有財産の面からみた収支を「資本的収支」としています。
 公営企業の経営は、市民ニーズを満たしながら、収益的収支に大きな赤字が出ないような経営が望ましいといえます。
※下表の市立病院・交通局のほか、下水道部・水道局も公営企業会計を採用しており、下水道の決算は昨年の広報あきた11月26日号で、水道の決算は12月10日号でお知らせしています。
用語解説
●収益的収支…その年度の企業の経営活動で発生した収益(収入)と、その収入を得るためにかかった費用(支出)のこと。収入はサービス提供の対価としての料金収入が主体で、支出はサービス提供に要する人件費、光熱水費、減価償却費などです。
●資本的収支…支出には、住民に対するサービスの提供を維持したり、将来の利用増に対応し経営規模を拡大したりする建設改良費や、企業債(借入金)の元金償還金など、収入には、資産の取得などに要する資金である企業債(借入金)や国からの補助金などを計上します。
●損益勘定留保資金…収益的収支の支出に計上される減価償却費など現金支出を伴わない費用は、企業内部に留保された形の資金となります。これを費用化して、資本的収支の資金不足に充当する補てん財源の一部にすることができます。

市立病院

 医療に対する市民のニーズに応えるため、高度医療機器の整備と診療体制の充実に努めました。

交通局

 民間事業者に一部路線を移管し、事業規模の縮小による効率化や職員の接遇向上に取り組みました。


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