2005年8月16日号

スギッチ情報局
あれは44年前…


 昭和36年の秋田国体にまつわる思い出を紹介します。“まごころ”がいっぱいつまったあなたのお話を聞かせてください。
秋田市国体局総務企画課tel(866)2830

高校生活すべてをかけた入場行進

菅原洋子さん(61歳・牛島)
 「この写真は開会式が終わって、すぐに撮ったもの。疲れた顔してるでしょ?」…と笑いながらアルバムをめくる菅原さんは、当時高校三年生。八橋陸上競技場で行われた開会式で、鼓隊部の総指揮者をつとめ、入場行進の先頭を歩きました。
 菅原さんが所属していた敬愛学園高校鼓隊部は、秋田国体のために、その二年前、当時の一年生を集めて作られました。それからは来る日も来る日も太鼓の練習に明けくれる毎日。ところが三年生になったとき突然、総指揮者に指名されます。太鼓から指揮への変更に「耳を疑いました」が、厳しい特訓で指揮の実力もつけました。
 国体当日、鼓隊部は入場行進の先頭。「『五分前…、三分前…、一分前…、スタート!』の合図で一歩を踏み出したとたん、とにかくすごい数の観客と拍手だったのは覚えています」。
 行進は、メインスタンドの前を過ぎたらそのまま競技場から出ることになっていて、菅原さんたちは出口に待機していたバスですぐに学校に戻らなければならなかったそうです。「そうしないと次の人たちがつまってしまうんです。先頭だったので、他の出し物は全く見られませんでした。今度の国体は、観客席からゆっくり観戦したいですね」と、平成十九年の国体をとても楽しみにしています。
 青春を国体とともに過ごした菅原さん。「スギッチ情報局の見出しを見ただけで胸が熱くなり、思わず国体局に電話してしまった!」のにもうなずけます。


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