2005年11月1日号

育児休業のススメ〜近藤さん家の場合


パパは見た!「子どもは毎日育ちます」

9月中旬から2か月間の育児休業をとっている近藤一也さん。目下、育児に家事に奮闘中の一也パパに毎日の様子を聞きました。

長男誕生を機に育児休業を取得

 今年九月、近藤家に長男の正伸ちゃんが誕生しました。一也さんは大町にお勤めですが、長女の風希ちゃんがまだ小さいこともあり、思い切って育児休業をとりました。
「産休中の妻と話し合いながら、特にあれをやる、これをやるっていうのは決めずに、状況に応じて役割分担しています」と一也さん。
 得意分野は料理と洗濯。買い物にもよく行くそうですが、「オムツにはちょっとウルサイですよ。あのメーカーのはあそこの店が安い、とか、今週はこっちの店で安売りだとか。ちょっと遠くても買いに行ったり。でも、ニンジンなんかを買うときに値札を見ないで、つい高いのを買ってきてしまうこともあるんです」と苦笑い。
 夜遅い時間のミルクやオムツの取り替えなど、毎日が苦労の連続ですが、それでも、「一日ごとに成長していく子どもの姿を間近で見ることができて本当にうれしい」と話します。

会社の応援が毎日の励みに

 一也さんが育休の取得に踏み切れた背景のひとつには、「会社の応援」がありました。 
 長期間休むことによる会社と同僚への負担、このことが気になってなかなか育休の話を切り出せませんでした。
 思い切って話をしたのは、今年の一月ごろ。一也さんの心配をよそに、会社、そして一緒に働く仲間は快く話を受け入れてくれました。あたたかい応援の言葉ももらったそうです。会社、同僚の理解と協力が、一也さんのいちばんの支えになりました。
 また、県の「男性従業員の育休支援制度」も育休取得の手助けとなりました。
 育休をとるにあたって経済的な問題は大切なこと。生活費はもちろんですが、「予定外の出費もありました」と一也さん。育休取得者と事業主に奨励金が支給されるこの制度を利用し、経済的負担も小さくすることができました。

この時間を大切にしたい

 夫婦で助け合いながら、二人の子どもを育てている近藤さん一家。妻の章子さんも「思っていた以上にがんばってくれて助かっています」と話します。一也さんは、「育休期間はあとわずかですが、子どもと家族のため、そして応援してくれた会社のためにも、精一杯、大切に過ごしたいと思っています」と話してくれました。

子どもも親もすこやかに育ってほしい

協働大町ビル(株)の近藤さんの上司
伊東由紀子課長
 会社としても、安心して子どもを育てられる環境づくりを大切に考えています。子どもと接する時間が増えることは、お子さんはもちろん、お父さんにとってもいいことだと思います。
 近藤さん、がんばってくださいね。

まだまだ少ない! パパの育児休業

 県内の働く男性の育児休業取得率は、女性と比べてまだほんの少数。制度を上手に利用して、お子さんとのかけがえのない大切な時間を過ごしませんか。

●秋田県の就労者の育児休業取得率

(秋田県の労働条件等実態調査)

◆育児休業制度

 育児休業は、子どもを養育する労働者であればどなたでも取得できます。条件を満たせば、パートのかたも取得できます。取得期間は子どもが1歳になるまで(最長1歳6か月まで)。
 育児休業期間中は、基本給付金(最高で賃金月額の40?相当額)が支給されるほか、社会保険料(年金・健康保険)が免除されます。
 また、小学校就学前のお子さんが病気やけがをしたときの看護休暇や、深夜労働などを制限する制度もあります。
●問い合わせ 工業労政課tel(866)2114

◆“パパの育休”を応援します!

 県では、企業における男性の育児参加に関する研修会へ講師を派遣するほか、研修を実施した企業の男性従業員が育児休業をとった場合、事業主と育休取得者へ奨励金を支給しています。
 詳しくは、県労働政策課へお問い合わせください。tel(860)2302

◆仕事と家庭の両立支援セミナー

とき/11月20日(日)午後1時30分〜4時
ところ/三井アーバンホテル秋田
対象/事業主、人事労務担当者、テーマに関心のあるかた
 男性と女性、ともに働きやすい職場環境づくりを考えるセミナーです。日本経団連の布山祐子さんの講演や企業の取り組み事例紹介など。参加無料。定員150人。託児あり。申し込みが必要です。
●申し込み 県労働政策課tel(860)2302


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