2005年11月1日号

市長ほっとコラム

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中国・蘭州市訪問

市長●佐竹敬久

 先日、本市と友好都市の間柄にある中国・蘭州市を公式訪問しました。
今回の訪問は、今後の交流方針と二年後の友好提携二十五周年事業について協議・合意するためのもので、心温まる歓迎を受けました。この三月に就任されたばかりの温厚な雰囲気の張津梁市長さんは、秋田市側が当番となる二十五周年にはぜひとも本市を訪問したいということでした。
 足かけ三日間という短い滞在でしたが、何か所かの視察もできました。
 一つ目は、かつて黄河の水を活用するために考案された直径十メートルを超える中国式水車をテーマとした河畔公園です。黄河河畔の全長四十キロという壮大な計画で進められており、関係者は歴史と自然の融合による新しい蘭州市の名所にしたいという大変な意気込みで説明してくれました。
 二つ目は、中国ならではの七?という広大な敷地面積で児童数一、四六一人の東郊小学校という名門小学校です。可愛くいきいきとした表情の歌や舞踊の歓迎を受け、習字や水墨画の実習風景も見せてもらいましたが、その水準に驚くとともに、中国でも日本と同様に、我が子を放課後には塾やピアノなどのお稽古ごとに通わせるのが普通になってきているという話を聞き、いずこの親も同じだなと思ったしだいです。
 三つ目は、蘭州市立の第一および第二人民医院という総合病院で、ここではまさに熱烈歓迎を受けました。長年にわたり本市が蘭州市からの医療技術研修生を受け入れてきた結果、その医師たちが院長をはじめ病院幹部の多数を占めるようになっており、実際の手術中の手術室や三年前に完成したICU(集中治療室)、病室などのほか、ビデオなどで数多くの臨床事例も見せてもらいました。  
 蘭州市の医療技術水準が中国国内でトップクラスにあるというのは、秋田市での研修によって得られたものにほかならず、多くの蘭州市民がその恩恵を受けているという感謝の言葉を聞き、地味だがこれが地に足をつけた本当の自治体交流ではないかという感を強くしたしだいです。 
 最後に、帰途に立ち寄った北京の国立農業博物館での話をひとつ。 
 売店に行ったら、流ちょうな日本語を話す若い女性店員がいて、ウーロン茶の効能や飲み方をユーモアを交えながらあまりに上手に話すので、「素晴らしい説明ですね!」と言ったところ、「買ってもらって、はじめて素晴らしいということね!」と言い返され、一行「ギャフン」。 
 結果は、おみやげ袋いっぱいの各種ウーロン茶と相成りました。

校長先生の竿燈の半纏姿に
子どもたちは大受け
…東郊小学校で



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