2006年3月16日号

まもなく最終バスが出ます。


長い間、市民の足を支えてきた市営バス。
秋田中央交通(株)にバトンを渡し、3月31日、65年の歴史に幕を閉じます。
さようなら市営バス。ありがとう市営バス。

 市営バス(市交通局)の始まりは昭和十六年。土崎港町・寺内町・新屋町の三町、広山田村(現在の広面周辺)との合併があったその年、市内交通の基幹として誕生しました。発足当時は電車七両、バス十六台。市電は「チンチン電車」の愛称で親しまれ、乗合バスとともに市民の足として愛されました。
 その後、道路網の発達により、交通の中心はバス、マイカーへと転化。昭和四十一年、市電は惜しまれながら廃止されます。 
 一方、市営バスの利用者数は大きな伸びを続け、最盛期の昭和四十四年には、一日平均八万五千人もの乗客を運びました。
 また、観光事業も盛んとなり、市民を乗せた観光バスは、男鹿や田沢湖をはじめ、県内外の多くの観光地を巡りました。
 好調に見えたバス事業が、マイカーに主役の座を奪われ始めたのは昭和四〇年代後半。バス利用者は減少の一途をたどり、平成十一年には利用者が一日平均二万七千人にまで落ち込みました。
 バス事業の改革を進めてきた市は、平成十二年に秋田中央交通?と路線の移管に関する協定書を締結。以後、段階的に路線の移管を進めてきました。
 最盛期には二百台近くあった路線バスも、現在は十一台。十四人の運転士が、三つの路線を運行しています。
 今年四月、すべての路線を移管し、交通局は六十五年の歴史に幕を閉じることとなります。
 六十五年もの間、市民の頼れる足となってきた市営バス。
 まもなく、最終バスが出ます。

交通局65年のあゆみ


1941(昭和16年) 交通課(後の交通局)が発足(電車七両、バス十六台)

1950(昭25) 電車の発着を秋田駅前まで延長。一日の利用者数が五千人から一万人に

1951(昭26) 貸切バス事業を開始

1953(昭28) 建都三五〇年記念花電車を運行

1965(昭40) 大晦日の花電車をもって市電の歴史に幕(翌年三月に完全廃止)

1969(昭44) バス事業最盛期。一日平均利用者数が八万五千人に

1978(昭53) 買物回数券を発行

1981(昭56) 世界初の試みとなる無線利用バスロケーションシステムを開発(運用は翌年から)

1985(昭60) 二階建て貸切バスを導入

1990(平成2年) 乗り継ぎ回数券(全国初)と一日乗りほうだい乗車券を発行

1998(平10) 観光事務・国内旅行業を廃止

2000(平12) 秋田中央交通(株)と路線の移管に関する基本協定書を締結

2006(平18) すべての路線を秋田中央交通?に移管完了。市の交通事業を廃止


マイタウンバス西部線の愛称決定
“長浜ふれあい号”

 豊岩・下浜・浜田地区で、昨年10月に運行を開始したマイタウンバス西部線の愛称が決まりました。 
 このすてきな愛称は、伊藤真美さん(下浜中1年)が考えた「豊浜号」と、安田琳さん(豊岩中1年)が考えた「ふれあい号」を合体させたもの。
 地域の確かな足として、より一層の活躍が期待されますね。

4月1日にバスのダイヤ改正
 4月からバスのダイヤが変わります。改正後の時刻表は、3月20日(月)から、秋田駅東口バス案内所、秋田駅前バス案内所、市役所バスコーナー、秋田中央交通?の各営業所・案内所でさしあげます。
 また、市営バスの廃止にともない、4月1日から、泉秋操線、県立プール線、臨海営業所線(旧交通局線)は秋田中央交通(株)が運行します。

回数券の交換はお早めに

 市交通局が発行した共通回数券(黄色)と高齢者専用回数券(オレンジ色)は、4月以降使えなくなります。早めに秋田中央交通(株)の回数券と交換してください。
 なお、市交通局が発行した定期券と乗り継ぎ回数券は、有効期限までそのまま使えます。
●問い合わせ
市交通局管理課tel(862)3891
秋田中央交通(株)tel(823)4413


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