2006年6月1日号

平成18年
豪雪の教訓を生かす


“平成十八年豪雪”。私たちに多くの試練を与え、そして多くの教訓を残しました。
 その教訓を活かすべく、市は新たな取り組みを始めます。

安全安心対策推進本部
tel(866)2148・ファクス(866)2162
除排雪の改善、子どもの安全確保、バリアフリー向上など、安全で安心なまちづくりを進めるため、4月に新設しました。

みんなで乗り越えた

 かつて経験した“四八豪雪”をしのぐ記録的な大雪は、“平成十八年豪雪”と名付けられ、私たちの記憶に深く刻まれました。
 豪雪の勢いは、市が備えていた雪対策機能をはるかに超え、交通障害、家屋の損壊やビニールハウスの倒壊など、市民生活に深刻な影響をおよぼしました。除排雪の経費は約三三億円にのぼり、市の厳しい財政状況をさらに圧迫する結果となりました。
 多くの被害があった中で、この試練を乗り越えることができたのは、市民のみなさんの「力を合わせて乗りきるんだ」という強い気持ちがあったからこそです。町内の協力で行ってもらった共同除雪、地域が一丸となった吹雪の中での通学路の確保、お年寄り宅などへの除雪ボランティア、業者のかたがたの除排雪作業への協力など、その気持ちはさまざまな形で表れ、地域の連帯感、秋田市民としての連帯感は強いものとなりました。

今も残る豪雪の傷跡

 大雪の傷跡は、初夏を迎えようとする今でも痛々しく残っています。
 雪捨て場となったグラウンドや街区公園で、雪が解けて姿を現したのは、自転車、コンクリート片、木材、砂利、空き缶など、決して解けることのないごみ…。遊具は雪で壊れ、ガラスの破片が散らばる公園からは、子どもたちの歓声は聞こえません。公園やグラウンドなどの復旧には、約四億円もかかる見込みです。
 雪と一緒に捨てられたごみの数々は、マナーを守ることの大切さを無言で訴えているようです。

新しい取り組み

 この豪雪は、市が抱える多くの課題を浮き彫りにしました。
 市では、市民のみなさんからお寄せいただいた貴重な意見を参考に、豪雪の教訓を活かすべく、新しい取り組みを始めます。
●除排雪計画の見直し…除雪車の出動基準や、除雪する道路の優先順位の決め方などを根本から見直し、具体的かつ明確に定めます。
●除雪車両ロケーションシステムの試験的導入…みなさんからの問い合わせで大半を占めたのが、「いったい、いつ除雪車がくるのか」。そのため、GPS(人工衛星を活用した位置情報システム)を利用して除雪車の現在位置を正確に把握し、市民のみなさんに情報提供することを考えています。併せて、除排雪に関して利用できるサービス、除雪マナーなど、市民生活に役立つ情報を積極的に提供していきます。
●除排雪車両オペレータの技術向上…「除雪がヘタ」「技術のレベルがバラバラ」など、除排雪の技術向上を望む声も数多くありました。このため、来期に備え、ロータリ除雪車の技術講習会を四月に開催。今後も技術講習や他都市の例を参考に、除雪技術の総体的なレベルアップをめざし、多角的に向上策を研究していきます。

今冬、雪捨て場となった街区公園は市内649か所。雪の重みで多くの遊具が壊れてしまいました。グラウンドには大きな石やごみが散乱。復旧には、長い時間と多額の費用がかかります。公園でケガなどしないよう、くれぐれもご注意ください。

融雪に協力してくれた団体に市から感謝状

 堆雪場に残った雪を重機でかくはんするなど、ボランティアで融雪に協力してくれた団体に、市から感謝状をお贈りしました。
■ありがとうございました!
(社)秋田市建設業協会 (社)秋田市造園協会 (株)加賀屋組 (株)三勇建設 (株)工藤興業 工藤建設(株)

平成18年度の除排雪業者とオペレータを募集

 この冬の道路除排雪作業を受託してくださるかたを募集します。
 申込用紙は、道路維持課(寺内字蛭根85-9)のほか、市ホームページからも入手できます。
<対象>
●除雪機械を所有している業者
●除雪機械のオペレータ資格がある個人
<受け付け>
6月5日(月)から16日(金)まで、
道路維持課ゆき担当tel(864)3643


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