2006年9月1日号

市長ほっとコラム

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セントクラウド市を訪問して

　先般、旧雄和町の姉妹都市であったアメリカ北部のミネソタ州・セントクラウド市を訪問してきました。
セントクラウド市と旧雄和町は、かつてセントクラウド州立大学が関係するミネソタ州立大学機構秋田校が雄和にあり、その縁で姉妹都市の間柄にあったものです。その後、市町合併に至りましたが、本市としてこれを引き継ぐこととし、セントクラウド市側も本市と新たな友好交流関係を持ちたいという決定がなされ、このたびの姉妹都市提携調印という運びになったものです。
　日本からは、ちょうど地球の裏側ということになり、飛行機と車で約十二時間、時差は十五時間あります。　有名なミシシッピ川沿いに広がる町で、見渡す限りの平坦な農地、豊かな森、大小無数の湖に囲まれた人口六万五千人の美しく、閑静なところです。大陸性気候で夏は過ごしやすいのですが、冬はマイナス三十度にもなり、別名「アメリカの冷蔵庫」とも称されるそうです。

セントクラウドのデイブ・クライス市長と

　大学が五つある文教のまちでもあり、特にセントクラウド州立大学は創設が一八六九年（明治二年）の歴史ある大学で、学生数が一万六千人、留学生は五十数か国からおよそ一千人で、日本からの留学生は三番目に多いということです。また、かつてのミネソタ州立大学機構秋田校に留学した人も多く、加えて秋田大学や国際教養大学とセントクラウド州立大学は大学間協定を結び留学生の交換や学術交流を行っていることから、アメリカでは最も秋田となじみの深い町といえます。
　調印式は市議会議員や各界代表者の参列のもとセントクラウド市役所の市議会議場で行われました。何かにつけフランクなお国柄、開会宣言や来賓あいさつなど格式張ったプログラムは全くなく、和気あいあいの肩の張らない楽しい調印式でした。
　市長さんはデイブ・クライスさんといい、アメリカ空軍時代に沖縄に勤務したことのある知日派で、昨年初当選した四十二歳のかたです。

　足かけ四日間の滞在中に、セントクラウド州立大学やシビックセンター、また、中学校やミシシッピ川沿いの大規模な都市公園、さらには地場の先進的な中小企業などを見学させていただきました。
　特に、施設管理や市民参加、受益と負担など、行財政面について突っ込んだ質問をさせていただきましたが、さすが情報公開の国、細かく説明をいただき、友好親善のみならず、市政運営面においても大変に参考になったセントクラウド市の公式訪問でした。

州立大学のグラウンドでサッカーをしていたセントクラウド市の子どもたち