2006年10月1日号

市長ほっとコラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の内容などをお伝えしています。

瑞穂の国の代表は、もちろん秋田

 時が進むのは早いものです。
 大豪雪と慌てふためいていたと思ったら、連日の猛暑、そしていつの間にか高い空と秋風の季節を迎えました。そんな、こんなのうちに、間もなく冬支度です。
ところで、四季の区分が明確な日本では、それを当然のことと受け止めております。しかし、地球上で季節による変化が全く見られないところはないものの、日本ほど明確なところはなく、ましてや冬と夏とで極端に異なる北日本のようなところは、まれではないかと思います。
 そんな北国に住んでいることは、考えようでは贅沢な生き方ともいえますし、多様な資源を有し幅広い価値観を持てることにもつながります。

8月30日の秋田市総合防災訓練で
 四国や九州など南国の市長さんに、雪の大変さを話しますと、台風などの風水害の被害に比べればましではないかと言われます。平地が少なく急峻な地形にも家を建てざるを得ない地域で毎年繰り返される洪水や土砂崩れによる人命と家屋の大きな被害をみますと、確かに大雪による被害の比ではありません。
 昨年、ある市長さんから、一か月の間に三回も大型台風に見舞われ、作業服の着詰めだったという話を聞きました。家の中に流れ込んだ泥をようやく掃き出した矢先に、再び床上浸水、さらにその後にもとなれば、励ましの言葉も出ず、精も根も尽き果てたということでした。
 私たちは、何となく雪国に住んでいることを損な役回りだと思っている節があります。しかし、日本の中で秋田こそが台風の襲来も少ないし、多くの人命や家屋が失われるような大災害に見舞われることが最も少ない地域です。もちろん、「災いは忘れた頃にやってくる」、日ごろの災害への備えは大切なことです。
 何かにつけ、秋田であることをマイナスと捉えがちな風潮がありますが、一か月に三回も床上浸水の被害を受けても歯を食いしばって頑張る南国の地の人の思いに比べれば、いかほど恵まれているでしょうか。
 まずは、自分のふるさとに自信を持つことが第一歩です。隣がこうだ、向かいがどうだと内輪のことにばかり気をとられず、ましてや足引っ張りを慎み、もっと外に目を向ければ秋田の良さを広げることができます。
秋篠宮様と紀子様の間に親王様が誕生されました。まさに瑞穂の国にとっては意義深い国民的慶事です。
 悠仁親王殿下には、何よりもお健やかなご成長をお祈り申しあげます。
 もちろん、瑞穂の国の代表格は、私たちの秋田です。

みずみずしい実りの秋を迎えました。



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