2007年10月5日号

秋田姉妹都市フォーラム便り


市民の力で国際交流を進めていこうと設立された「秋田市姉妹都市フォーラム」。このコーナーでは、会員が取材した友好・姉妹都市の隠れた魅力、豆知識を紹介します。秋田市姉妹都市フォーラム事務局
TEL(866)2033(企画調整課内)

アラスカ州キナイ半島郡(アメリカ合衆国)

★平成4年1月22日交流合意都市提携
★米国アラスカ州の南部に位置
★人口約1万9千人  
★時差−17時間
★日本から約12時間30分(飛行機で、成田→シアトル約8時間30分、シアトル→アンカレジ約3時間30分、アンカレジ→キナイ約30分)
 アメリカのアラスカ州キナイ半島郡は、キナイ、ソルドトナ、スワード、ホーマー、セルドヴィアの5つの市とそのほかの小さな町や村で成り立っています。面積は秋田市の約720倍、人口は秋田市の約6 という地域です。キナイ半島郡の楽しい行事や、ちょっと意外なつながりを紹介します。

ソルドトナ市の一大イベント

 ソルドトナ市が誕生した日をお祝いする行事「プログレスデイ・パレード」。毎年7月下旬、3日間にわたって開催され、メイン行事の大パレードには、人口約3,800人のソルドトナ市に、キナイ半島郡の住民やアラスカ州内外から約1万人の観光客が訪れます。
 パレードに参加する車は消防自動車、レースカー、巨大なトラクターなどさまざま。チアリーダーや小学生がパフォーマンスを披露したり、団体や企業がPRを行ったりします。パレードの参加者は、車上からあめなどのお菓子を配りながら進みます。沿道で見ている子どもたちは、そのお菓子をもらうのも楽しみにしているそうです。

キナイ産の筋子が秋田の食卓に!

 キナイ市にはキングサーモンの釣り場として名高いキナイ川が流れています。キナイ半島郡は水産業が盛んな地域でもあり、特に筋子は最高級品として日本に輸出され、秋田で食べられるアメリカ産「筋子」にもキナイ産のものがあるんです。
 ご飯と一緒に食べるとおいしい筋子ですが、パンが主食のアラスカでは、筋子は食べずに捨てていました。キナイのかたの話では、それに着目した秋田の水産業者が加工方法などをキナイの人に教え、秋田に輸入するようになったそうです。キナイ産の筋子が秋田市民の食卓に並んでいるなんて、親しみがわきますね。

産業分野の新たな交流の可能性

 キナイ半島郡からクック湾をはさんだ対岸にあるペブル鉱山。現在、採掘調査中の鉱山ですが、その埋蔵量は北米最大になると考えられています。ペブル鉱山で金や銅を含む鉱石が採掘されれば、アジアへ輸出し精錬することも考えているそうです。将来は、銅を通じた新たな交流が生まれるかもしれません。


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