2007年11月2日号

地域のみなさんが新屋の魅力をいかしたまちづくり

新屋表町通り


 国登録有形文化財の指定を受ける歴史的建築物と良質な湧き水が点在する「新屋表町通り」。
 この二つの魅力を生かしたまちづくりのさまざまな取り組みが、地域のみなさんで結成した「新屋表町通り活性化推進委員会」によって、財団などの助成事業を活用しながら進められています。

新屋湧水広場整備プロジェクト
湧き水潤う広場づくり

地図(1)
 以前から流れている湧き水は飲み水に適していないので、まずは湧き水の水源から新鮮な水をくみ上げるボーリング工事を行い、10月末に手押しポンプを設置しました。現在、くみ上げた水を飲み水として提供できるかどうか水質を検査しているところです。

景観の統一、向上にひと役
板塀と屋台で屋台塀

地図(2)
 表町通りに増えつつある空き地。このままだと景観的に寂しいので、空き地の道路沿いに板塀の設置を計画。まずは味噌・醤油の老舗醸造店「森九商店」の隣に塀を作り、8月の新屋七夕と呼ばれる表町通りのお祭りのときに、板塀と一体化した屋台「屋台塀」を出店しました。

新屋の町に溶け込むアトリエ&カフェ
わなり場にいらっしゃい

地図(3)
 活性化推進委員会と美術工芸短大卒業生たちが協力し、12月末までの限定で、空き店舗にアトリエをつくりました。人が集って輪になるたまり場をめざし、このアトリエは「わなり場」と命名。小さなカフェコーナーもあります。飲食代は1円以上の寄付金制!「新屋の湧き水と昔ながらの町並みを堪能した後の休憩に寄ってください」と、管理者の石田敬太郎さんが、長寿の泉の湧き水を使ったコーヒーを用意して待っています。
◆営業時間/午前10時〜午後7時
◆定休日/土・日・月曜日
◆駐車場あり/tel(853)9432

わなり場の陶芸教室

 美術工芸短大で教務補助をしている大倉昌也さんを講師に迎え、生け花などに使う水盆を作ります。先着6人。全8回コースですが、初日以外は欠席、途中帰宅しても構いません。汚れてもよい服装で参加してください。
対象/初心者〜中級者
受講料/6,000円(材料費含む)
日程/
(1)12月1日(土)=全体説明・成形 (2)2日(日)=成形・削り・化粧掛け
(3)7日(金)=窯入れ・あぶり (4)8日(土)=素焼き (5)10日(月)=窯出し・釉掛け
(6)14日(金)=窯入れ・あぶり (7)15日(土)=本焼き (8)17日(月)=窯出し・削り
時間/
(1)(2)→午後1時〜4時 
(3)(5)(6)(8)→午後6時〜8時 
(4)(7)→午前9時〜午後4時
●申し込み 11月5日(月)午前9時から、新屋表町通り活性化推進委員会tel(828)6535(秋田商工会議所新屋支所内)

新屋を勝手にライトアップ

 今年の雄物川花火大会や新屋七夕で大森山の電波塔がライトアップされたのをご存じですか。照らしたのは、町の隠れたシンボルを大型ライトで ”勝手に“照らす活動をしている、美術工芸短大の学生サークル「勝手にライトアッ部」です。「対象を効果的に照らすため、日々練習に励んでいます。新屋のイベントにも協力しています」と部長の石塚元樹さん。表町通りの力強いサポーターです。
 http://arayaomotemachi.web.fc2.com/about.html

表町通りが好き…委員の思い

「みんな“ばか”になって面白くやろう」
佐々木長心さん(新屋商店会)
 通りに空き店舗が増え、何とかしなければと思っていました。委員会は通りに人を増やすことを第一に考えていますが、増えた人を客にできるかどうかは、商売人の腕の見せどころです(笑)。
 委員長である美術工芸短大の石垣先生に「誰かが“ばか”になって活動を引っ張らないと」と言われ、今は私がばかになっていろいろ提案しています。これからもっと住民を巻き込み、みんなでばかになって通りを面白くしていきますよ。


「歓迎してくれた表町通りの力になりたい」
中川希美さん、工藤一則さん(訪問介護やさしい手ももさだ店)
 昨年表町に出店し、地域とのつながりを求めて推進委員会に参加したところ、「空き店舗に入ってくれて良かった」と歓迎され、ほっとしました。委員会はさまざまな意見を言いやすい雰囲気なので、これからもっと面白くなりそうです。通りを明るく盛り上げていくのに少しでも力になれたらと思っています。


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