2008年3月21日号

今冬の除雪


 昨年は雪のない暖冬だったことから、この冬は「平成18年豪雪」後、初めて、本格的な降雪に対応しました。豪雪の教訓を生かせるかどうか、市の雪対策の真価が問われました。


18年豪雪の経験を生かした除排雪体制。経費は10億円超(2月末現在)

 今冬(12月〜2月)は1月から降雪量が増え、中旬には平年の1.5倍の雪が降りました。それに対する市の除排雪体制は、初動の早さと地域の実情に応じた出動を重視しました。降雪量10?という明確な出動基準を定めて迅速な出動判断をするとともに、パトロール体制を強化し、圧雪が解けて交通に支障をきたすと予想される場合は、基準に達していなくても出動しました。
 その結果、2月末現在での除排雪経費は約10億円。除排雪経費は例年4〜6億円、18年豪雪は別にして多い年でも8億円程度でしたから、今冬はお金をかけてこまめに出動しました。「この程度の雪で除雪が必要か」という声もありましたが、先手を打って除雪したことで、快適な生活を確保できたと言えます。

●秋田市内の降雪量


下浜の野球クラブが除雪ボランティア

 2月1日、下浜野球倶楽部の13人が、JR桂根駅へ通じる道や高齢者世帯を除雪しました。部員たちは、「住民の力になれたし、体力トレーニングにもなった。一石二鳥です」とニッコリ。

市民協働の除排雪を実験しました

 市の道路の半分は幅6?未満と狭いため、現状ではなかなか隅々まで除雪車が入り込めません。
 そこでこの冬、泉、旭南、大住地区の一部の町内に、小型除雪機とトラックを常駐でお貸しし、地域のみなさんに除排雪をしていただく社会実験を行いました。
 必要な時に、必要なだけ行える市民協働による除排雪。参加者からは今後も続けたいという声をたくさんいただきました。

地域の絆も深まりました

旭橋通り町内会(旭南) 佐々木 悟 会長
 除雪作業には、ふだんの町内会活動よりも参加者が多く、顔を合わせる機会が少ない若い人もたくさん力を貸してくれました。
 私たちにはトラックを置いておく場所がありましたが、今後他の地区でも行うなら、除雪機は常駐、トラックは排雪するときだけ借りる、というやり方も良いと思います。


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