2008年8月1日号

市長ほっとコラム

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夏真っ盛り、汗を流そう

 夏真っ盛り、間もなく夏の夜空を彩る竿燈まつりです。
 最近は建物の中は冷房が効き、かつては冬の定番であった果物や野菜を口にすることができるなど、季節感が薄らいだとはいうものの、夏はやっぱり夏。一歩外に出れば汗が浮き出てきます。
 年を重ね、めっきり体力が低下したこのごろは、夏を特別なシーズンと感じることもなくなりましたが、若さいっぱいのころは、夏は体力の限り動き回れる一番楽しい季節でした。
 小中高時代の夏休みは、勉強はもちろん二の次。雨の日以外は外で何かをしているという毎日でした。特に小中学生の時には、今では川での泳ぎが禁止されている所が多いのですが、そもそもプールというものがなく、町の真ん中を貫く、深く流れの急な川辺が町中の子どもたちの居場所でしたし、中学校の水泳授業もその川で行われました。

秋田大学との連携協定調印式で(7月11日)
 半分おぼれかけ、川の水にむせながらも、年長者のリードで自然に泳ぎを覚えたものです。また、子ども社会における、年齢による先輩・後輩という自然な序列、あるいは手製の水中銃による魚取りや橋げたからの飛び込みのうまさというような特技による序列など、それぞれ異なる能力を認め合いながら集団生活を送る術を体得するための季節でもありました。
 真っ黒に日焼けし、足は擦り傷に加えヤブ蚊に刺された赤い斑点だらけでも、それが当たり前の時代でしたし、おやつは茹でたジャガイモか採りたてのトウキビでした。夕ご飯を済ませば、当然に体力を使い果たした体は朝までグッスリでした。
 高校に入った年に学校にプールが完成し、水泳授業はプールに変わり、水泳部も結成されました。しかし、遊びはやっぱりスリリングな川の方が面白く、また夏休みにはよく田沢湖畔にキャンプに出かけました。
 ちょうど色気づく年代です。水着姿の女子高校生を意識しながら、当時沖合にあった飛び込み台から、格好いいところを見せようと競って飛び込んだものです。
 夕暮れになると、味は二の次、もっぱら腹を膨らますための飯盒のご飯と定番のカレーの夕食の時間になります。クーラーボックスがない時代ですので、肉の代わりに当時は安価だった鯨の缶詰を入れたものです。
 この四、五十年間で時代が変わり過ぎ、当時と同じようなことはできなくなったと思います。しかし時代が変わっても、子どもや若者にとって、夏は太陽の下で健康な汗を流す楽しいシーズンであってほしいものです。
夏ならではの遊びを楽しもう!
(河辺・伏伸の滝)


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