2009年5月1日号

大転換のとき、
希望を持て、覚悟を決めよ


ほづみ
もとむ

第18代秋田市長

穂 積


穂積市長の横顔

昭和32年4月5日、新屋に生まれる。52歳。秋田南高校、成蹊大学法学部法律学科を卒業後、秋田市議会議員(1期)、秋田県議会議員(4期)を務める。趣味は水泳、スノーフィン、読書。座右の銘は「日々初心」。

秋田市を元気にしたい

 今年も桜が咲きました。私にとっては、ひときわ目にまぶしく、特別の意味を感じます。

 このたび、多くの市民のみなさまからの負託を受け、第十八代秋田市長に就任いたしました。身に余る光栄であると同時に、その責任の重さと課せられた使命の大きさに、まさに身の引き締まる思いです。公約に掲げた施策について、今後全身全霊をかけてその実現に邁進してまいります。
 さて、アメリカの金融危機に端を発した未曾有の経済危機が世界的規模に達し、わが国を、そしてこの秋田をも直撃しています。季節は春にめぐっても、わが国の経済・雇用状況は、未だに凍てつきそうな厳しい状況にあります。秋田市も同様といえるでしょう。しかし、洋の東西を問わず明けない夜はありません。夜明け前が一番暗いともいいますが、今はその夜明け前だと考えるべきです。

 百年に一度の不況は、われわれ人類へのありがたい警告と捉えることも必要ではないでしょうか。危機だ、激変だと立ちすくむのではなく、これをチャンスに変える転換点と考えるのです。まさに、私たちが自己改革を遂げ、新たな価値観、社会システムのもと、力強く邁進する秋田市を形づくるチャンスともいえるのです。
 高齢化は悪いこと、不幸なことでしょうか。むしろ、文明の進歩と社会の成熟化の証と捉えることはできないでしょうか。わずらわしく、面倒と感じるごみの減量や省エネへの取り組みも、視点を変えると大きな可能性を秘めた低炭素社会構築への近道であり、われわれ人類がこの地球で生き残るために必要なことでもあります。
 そうした意味で、私は、秋田市のグランドデザインを描くにあたってのキャッチフレーズを「大転換の時、希望を持て、覚悟を決めよ」とし、「秋田市を元気にする」ため、行政が先頭に立ち、自らの手で時代を切り開きつつ、一方では、さまざまな地域活動やNPO、あるいは民間事業者を後方支援しながら、市勢発展に向けて突き進んでいくことを訴えてきたのです。

「秋田市を元気にしたい」という信念と夢の実現に向かって、浅学非才まだまだ未熟者ではありますが、故郷秋田市に対する熱き思いと行動力では、誰にも負けないつもりです。 
 市民のみなさま、市議会議員各位とともに一歩一歩着実に、かつ力強く歩を進めてまいる所存であります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 市民一人ひとりが、来年の春も、またその次の春も、しあわせに桜を眺めることができるように市政運営に努めてまいることが、私の得た天命と考えています。

秋田市長選挙の結果です

当選 穂積 志氏 9万7343票
   丸野内胡桃氏 5万1289票
   佐藤広久氏 1万1964票
 佐竹敬久・前秋田市長の辞任に伴う秋田市長選挙が四月十二日に行われ、第十八代秋田市長に穂積志氏が初当選しました。
 今回の市長選挙の投票率は、62.22パーセント(男62.38パーセント、女62.09パーセント)でした。前回の市長選挙(平成十七年六月)は33.71パーセントでしたから、それを約30ポイント上回りました。当日有権者数は26万3911人(男12万2310人人、女14万1601人)でした。


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