※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2009年9月4日号

相原さん親子(御所野)が被爆地・長崎を取材

原爆を見た夏


 日本非核宣言自治体協議会が主催した「親子記者事業」。全国から選ばれた9組の親子が被爆地・長崎を訪れ、それぞれが原爆や戦争、平和をテーマに取材活動を行いました。
 この事業に東北代表として選ばれた相原香子さん・咲笑さん親子(御所野)に取材の感想をお聞きしました。

●リンク→日本非核宣言自治体協議会

長崎取材を終えて
 相原香子さん

 長崎では、原爆資料館、原爆死没者追悼平和祈念館、被爆した城山小学校などを訪れたり、被爆者のお話を聞いたりしました。被爆者のかたが「9人の家族を亡くし、身寄りもなく、やけどの手当もろくにできなかった」と話されているのを聞き、辛く苦しかっただろうなと胸が痛みました。
 長崎市長さんの「人間は両方を知らなければならない。光と闇、便利と不便、うれしいと悲しい…。長崎は闇の部分。闇を知って、そこから光を感じて欲しい」という言葉が心に残りました。自分が体感していないことを伝えるのは難しいことですが、こうした闇の部分の事実をしっかりと伝えていかなければならないと思いました。
 長崎から帰ってきた後、8月14日に土崎空襲犠牲者追悼平和祈念式典にも参加しました。式典で小・中学生が発表した「平和メッセージ」を聞いて、平和についてとてもよく勉強していることに感心しました。
 親子記者は貴重な体験でした。これからは、秋田から世界へ向けて平和の大切さを発信していきたいと思います。

原爆はとても怖い
 相原咲笑さん(御所野小4年)

 平和祈念式典で献水を取材した時に「原爆が落ちた時、水を飲みたくても飲めずに亡くなったかたがたくさんいた」と聞きました。長崎に行く前は、水のことを「ただの水」くらいにしか思っていなかったけど、お話を聞いて、水に対する思いが変わり、改めてその大切さを感じました。
 原爆資料館では、男の子が黒こげの炭のようになっているのを見ました。原爆はとても怖いな。もう戦争を起こしてはいけない、と強く思いました。
 この取材をして、命の大切さや人を思いやる気持ちを今までよりも考えるようになったと思います。

原爆の恐ろしさ、被爆の真実を語る
明徳館で「ヒロシマ・ナガサキ原爆資料展」

 8月6日から12日まで、中央図書館明徳館で、「ヒロシマ・ナガサキ原爆資料展・講話朗読会」が行われました。被爆直後の写真や遺留品などの資料が展示されたほか、8月6日・7日には、長崎で被爆した永野悦子さんが被爆体験を話してくれました。原爆の恐ろしさ、戦争の悲惨さを改めて知る機会になりました。


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