※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2010年2月19日号

健康万歩計


このコーナーでは、みんなが健康で元気に過ごすために必要な、ドクターからのちょっとしたアドバイスを紹介します。
●今回のドクター 福田 淳先生(市立秋田総合病院産婦人科 産科長)

不正出血が気になったら

 月経は女性特有の現象で、排卵がある人は28日〜35日周期で規則的に出血があります。その月経以外の時に性器から出血する場合を「不正出血」と呼んでいます。不正出血の頻度は高く、不安を抱いているかたも多くいます。
 不正出血の原因は、次のとおり多岐にわたります。

1.器質的出血…腫瘍や炎症などによる出血
良性腫瘍子宮膣部びらん、子宮ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫(特に粘膜下筋腫)など
悪性腫瘍子宮頸がん、子宮体がん、膣がんなど
炎症細菌性膣炎、萎縮性膣炎など
2.機能的出血…ホルモンのアンバランスなどによる出血で、排卵時出血や、排卵がうまくいっていない無排卵出血などがあります
 ほかに忘れてならないのは、妊娠に気づかず出血する場合です。不正出血で流産や子宮外妊娠などに気づくことがあります。

産婦人科を受診しましょう

 不正出血の多くは、子宮膣部のびらん、ホルモンバランスのくずれ、萎縮性膣炎などによるもので、過度な心配はいりません。しかし、中には異常妊娠や、手術が必要な良性・悪性腫瘍が原因で起こる場合がありますので、不正出血があったら産婦人科で調べてもらうと安心です。特に、以下のような症状があるかたは、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。
特に注意が必要な症状
●不規則で長く続く出血
●月経以上の多量の出血
●がん検診を受けていないかたの閉経後の出血


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