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2010年5月7日号

市長コラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の
内容などをお伝えしています。
「市長ほっとコーナー」
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就任から一年

市長穂積 志


交ノースアジア大学理事長の小泉健さんと
(4月13日、ノースアジア大学との観光に
関する連携協定調印式)
 うららかな春の日差しも、日に日に夏の力強い光を感じさせるようになってきました。まさに春爛漫、四季のメリハリに富んだこの秋田の地に生まれたしあわせを実感する季節です。それとも、そろそろゴールデンウイークの疲れが出てきているころでしょうか。
 早いもので、市長就任から一年たちました。就任前に考えていたこととそれほど違いがなかったこともあれば、中には思い描いていたことと、ややかけ離れていた事柄もありました。
 マニフェストでいえば、太陽光発電に対する補助や教育ローンへの支援など、「一つ一つ具体的に行動する」ことにより市民生活の向上に貢献できたことなどは前者の代表的な例といえます。
 一方、後者については想定を超える経済・雇用対策の難しさを今ひしひしと感じています。
 国や県の政策と連動し、また、役所全体で知恵を出し合い、できる限りの手立てを打ってきました。しかしそれでも根本的な解決に至っていません。経済・雇用については今後さらに力を入れていきたいと思っています。
 さて、今年度は新たな総合計画や行政改革大綱、総合都市計画の策定を通じて秋田市の将来を描く「ビジョン策定の年」にしたいと思っています。かつて経済が高度成長の中にあって社会全体が右肩上がりだった時代は、特に「成長分野」を定める必要はなかったのですが、これからの社会はそうはいきません。成長分野に焦点を当て「選択と集中」の考え方のもとで財源や人材などの行政資源を配分しない限り、故郷秋田を次代に引き継ぐことはできないと思っています。
 (1)産業の振興(2)観光の振興(3)環境にやさしいまちづくり(4)エイジフレンドリーシティの実現(5)子どもを生み育てやすい環境づくり(6)ブランドイメージ戦略…私が描く成長戦略はこの6つです。現実を踏まえつつも夢と目標は忘れません。戦略の具体的な内容については、総合計画策定の中で明らかにしていきます(ちょうど次のページに秋田市観光アドバイザー起用の記事がありますが、これも(2)観光の振興戦略の一環です)。
 1年前、この欄にこんなことを書きました。
「市民一人ひとりが、来年の春も、またその次の春も、しあわせに桜を眺めることができるように市政運営に努めてまいることが、私の得た天命と考えています」
 今年の桜はみなさんの目にどのように映っていたでしょうか。

この秋田を胸を張って引き継ぎたい



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