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2010年6月4日号

市長コラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の
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「市長ほっとコーナー」
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観光あきた維新(1)〜新たなスタートへ

市長穂積 志


大正寺児童室開設式で
(5月19日、大正寺小学校)
 春の行楽シーズンもそろそろ終わりを告げ、季節は夏へ夏へと巡っていきます。今年は春先から肌寒い日が続き計画を立てにくいときもありましたが、みなさんはいかがでしたでしょうか。私は朝起きて青空を見ただけで、とにかく外へ出かけたくなる方で、今は気分的にも浮き立つ季節と言えそうです(現実はなかなかそうはいきませんが)。
 新緑が目にまぶしい5月のとある日のランチタイム。千秋公園の一角にちょっと興味深い面々が集まりました。「元気な秋田市を創る観光時事放談」と銘打って私が呼びかけたもので、メンバーはJR東日本やANA、旅行代理店、メーカーの支社長・支店長など十人ほどで、そのほとんどが転勤族のかたです。秋田出身でない人の目から客観的に見えた秋田、他都市と比べて見た秋田、という視点で、談論風発、それこそ多岐にわたる議論が交わされました。
 その一端を紹介します。
▼米、酒、山菜の伝統的な郷土食に加え、最近ではふぐも出るなど秋田の食はすごい▼市民市場や秋田城跡、千秋公園は魅力的な観光資源、秋田の人間は気づかない▼大森山動物園は旭川市の旭山動物園に遜色ない│などと秋田の持つ潜在的能力に太鼓判を押す反面、▼PRが下手、あるいはそもそも情報の発信がない▼駅や空港、バス、タクシーに広告・宣伝の意図が感じられない▼景色でも料理でも、美しくおいしそうな「見せ方」が不得手│とPRや情報発信に対する秋田の人間の努力不足に対しては厳しい意見が相次ぎました。言うなれば魅力の顕在化の不足とも言えそうです。
 放談の内容を吟味すればするほど、自分たちが持つ食文化、歴史、芸能、風土、民俗、それこそが観光資源だということがわかってきました。あとはその資源一つ一つの再発見と磨き上げ、魅力的な見せ方、情報発信の工夫が肝要ということでしょう。「大規模テーマパークがないから」「東京から離れているから」はもう理由になりません。どうやら処方せんはあるようです。やることは見えてきました。あとは一つ一つ具体的行動に移すことです。
 観光あきた維新│。少々時代がかったタイトルですが、秋田の観光は今ここから始まる、といったくらいの意気込みでいます。
 次号ではその具体的な取り組みを紹介したいと思います。

素材は豊富。あとは戦略。
(左上/秋田城跡、右上/市民市場、
左下/千秋公園、右下/大森山動物園)



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