※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2011年1月1日号

新春特集





ドイツ。東京。佐賀。
遠い地から来て
秋田市で暮らしている3人のかたに
秋田の人、秋田のまち、
秋田のくらしをお聞きしました。
3人のお話を聞いていて
私たちが忘れがちな秋田市が見えました。
私たちが気づかなかった秋田市も見えました。
私たちが進むべき
秋田市の未来も見えてきました。

とにかくみんな親切。

レナ・リンクさん(雄和)〜Lena  Link

 ドイツ南西部のマンハイムにあるマンハイム大学3年生。昨年6月から12月まで、雄和にある国際教養大学へ留学。出身はドイツの首都ベルリン。


国際教養大学の図書館はとても落ち着く場所。勉強もはかどりました!

秋田の<人>

 昨年6月、レナさんが秋田駅のホームに降り立ったときはもう夜になっていました。「暗いし、雨も降っていたし、ちょっと不安でした」。遠く離れた場所で勉強してみたい、と選んだ日本。故郷ドイツから約1万キロも離れ、独りで暮らすにはさぞ心細かったことでしょう。そんなレナさんを勇気づけてくれたのは秋田の人の“親切さ”でした。身に染みてそれを感じたのはレナさんが病院に行った時のこと。「言葉がうまく通じなくて困っていたのですが、看護師さん、そして周りのかたも一緒になって身振り手振りを交え、一生懸命、私に説明してくれたんです」。その時の感謝の気持ちは今でも強く心に残っているそうです。
 大学でもたくさんの友人に恵まれ、また、仲の良い友だちとダンスチームを作るなど、楽しさいっぱいの学生生活。快適な環境で勉学に励み、すてきな仲間たちに囲まれて有意義な毎日を過ごすことができました。

秋田の<まち>

 「秋田市は自然が豊か」と話すレナさん。「よく海を見に行きました。自転車を1時間くらいこいで。海を見ていると気持ちがゆったりするんです。きれいな海、そして私が住んでいる雄和は緑もいっぱい」。雄和の豊かな森には、秋に秋田を訪れたお父さん、お母さんも感動していたそうです。そしてもう一つレナさんが感じたのがまちのきれいさ。“ごみが落ちていないきれいな街並み”も秋田市の印象として残ったようです。

秋田の<くらし>

 ドイツの朝食はほとんどがパン。「日本食が大好き」と話すレナさんにとって朝から温かいご飯が出るのはちょっと感激でした。すし、焼き鳥にも目がなく、それからSAKE(日本酒)も少々たしなむとか…。
 「ここ(秋田市)で異文化を体験できたのは幸せ」と話すレナさん。ドイツへ帰る前に秋田のみなさんへ、
“本当にありがとう”

「秋田の海が大好き」というレナさん。お気に入りは新屋のももさだ海岸。

もっとアピールしようよ!

谷口絹枝さん(山王)

 大仙市生まれの東京育ち。昨年4月、家族で秋田市へ。主婦業のかたわら、市政テレビ番組リポーターも務める。温泉・食材・子育て環境など、さまざまな角度から秋田市を“分析”中。


秋田の食材もいろいろ研究!(卸町の秋田まるごと市場で)

秋田の<人>

 秋田県出身ながら東京での生活が長かった谷口さん。初めて暮らす秋田市のことを知るため、積極的に市内の名所めぐりや温泉めぐりをするなど、好奇心旺盛な性格です。そんな谷口さんが週末に外食している人たちを見て気づいたことがありました。それは、おじいちゃん、おばあちゃんを含め親子三世代で食事をしている人たちが多いこと。「東京ではあまり見なかった光景。秋田の人って“家族の絆”が強いんだなあ」。

秋田の<まち>

 秋田市初心者の谷口さんは週末になると家族で秋田の魅力探し。海にはセリオン、山にはオーパス、そして温泉も点在…。日帰り圏内にレジャー施設がそろう秋田市の良さを満喫しています。「岩見温泉(河辺)も好きなお湯の一つ。しっとりとした泉質で、秋田の寒い冬も乗り切れそうです」。
 谷口さんは、秋田へ遊びに来た親戚や友人にまちを案内しているとき「今までよく知らなかったけど秋田って案外良いところだね」とよく言われるそうです。秋田の魅力を少しでも多く発見しようと、日々市内を駆け回っている谷口さんはこう話します。「秋田市は魅力あるまち。その魅力をもっともっと全国に向けてアピールしてもいいんじゃないかな。わたしも応援しますよ!」。昨年、“観光元年”を宣言した秋田市に谷口さんが送ってくれたエール。とても心強いですね。

秋田の<くらし>

 地元産の新鮮な食材が豊富にあること  。主婦として見逃せないポイントです。食品売り場で食材を探す目はいつも真剣。「魚は…このハタハタ新鮮! 野菜は…大根みずみずしい! 秋田の食材、合格です!」。
 谷口さんは母親の目でも秋田を眺めます。「子どもたちの目が生き生きしてますね。このまちだったら安心して子育てできそうです」。
  “秋田市探し”に奔走する谷口さん。わたしたちも負けてられませんね!

市政テレビ番組の市民リポーターとして秋田市の魅力を紹介

秋田にはいろいろあってうらやましい

水町亮介さん(泉)

 佐賀県出身の29歳。昨年8月、プロバスケットボールbjリーグ“秋田ノーザンハピネッツ”入団のため秋田市へ。主将としてチームを引っ張ります。軽快な語り口のブログ(インターネットの日記)も好評!
http://ameblo.jp/mizumacho/


試合では鋭いドリブルで攻撃の起点に(昨年10月16日の仙台89ers戦)

秋田の<人>

「とにかく熱い! プレー中もみんなの熱気がすごく伝わってきます」。ハピネッツ入団前、新潟市と大分県別府市のチームでプレーしてきた水町さん。これまでのまちとの違いは「ファンの熱さ」だと言います。若者から高齢のかたまでが感情あらわに応援してくれる姿に強い衝撃を受けました。「自分も含めて地方の人は恥ずかしがり屋だと思っていたのですが…」。地方のイメージが良い意味で壊れたようですね。

秋田の<まち>

 水町さんの趣味はまちの散策で、お気に入りは通町。「整然としたきれいな通りに懐かしい感じの商店が並び、味わい深いです」と話します。
 ハピネッツの選手たちでお酒を飲みに行ったときに驚きの事件が…!?「まだ全員そろっていないのに、突然、菊地勇樹選手(秋田出身)が『練習〜』って言いながら先に飲み始めたんですよ。いろいろな町に住みましたが、こんなに愉快な風習は初めてでしたね」。

秋田の<くらし>

 水町さんは出身地・佐賀を紹介するとき、何と言えばいいか悩むそうです。「秋田だったら竿燈のまち、秋田美人のまち、きりたんぽのまち…と、すらすら出てきますよね。他県の人も『うんうん』と、うなずく。うらやましいです」。そして水町さんは「魅力いっぱいの秋田。ハピネッツもその魅力の一つになるよう頑張ること、それが新しいふるさと秋田への恩返しになると思っています」と力強く話してくれました。

さまざまな商店が並ぶ通町。水町さんは好物の和菓子を買ったそうです


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