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※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2011年2月4日号
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市長コラム |
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新たな市民社会へ(1)〜ランドセルが語りかけたもの |
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市長●穂積 志
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伊達直人、星飛雄馬、矢吹丈…。名前を聞くだけで私たちの年代にとっては懐かしさとともに憧れのヒーローの姿が鮮明によみがえります。前橋市の児童相談所に届けられたランドセル。昨年のクリスマスから始まったタイガーマスクからの贈り物のニュースにふれるたびに、うれしいこと、心温まること、興味深いこと、考えさせられることがたくさんありました。
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さらに私がうれしく思うのは、このような気持ちの連鎖です。最初に報道があった日から全国に共感の輪が広がり、今では毎日のニュースを見るのが楽しみです。 とりわけ頼もしく感じたのは若者の間での盛り上がりです。「家庭教師の経験を生かし勉強を教えてあげたい」といった若者が現れたり、インターネットの書き込みに「もっとみんなでやろう」「自分にもできる」とあったり、若者特有の元気と相まったやさしい心根を見た気がします。
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また、児童相談所や児童養護施設の存在にスポットが当たって、親からの虐待による入所児童の増加などの実状が明らかになり、社会の関心が高まったことも見逃せません。行政は行政で環境整備など施策の充実は欠かせませんが、ただ、背景に社会の力強い後押しがあるのとないのとでは大きく違います。
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![]() 1月11日、保戸野にある児童養護施設「聖園天使園」に“伊達直人”を名乗る男性から4個のランドセルが届きました |
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