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2011年11月4日号

市長コラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の
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「市長ほっとコーナー」
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希望の光、灯る〜被災地からの手紙〜

市長穂積 志
ロンドンオリンピックに新体操日本代表チームの一員として出場する秋田市出身の深瀬菜月さんと父親の亮一さん、秋田新体操クラブ監督の中野明子さんが市長を訪問(10月7日)
 7月下旬から続いた大雨の影響で多くの尊い命を奪ったタイの大洪水。中部アユタヤ県では、わが国を代表する企業の工場が次々と操業停止に追い込まれるなど、深刻な被害を受けています。タイだけに限らず、ロシアの大干ばつ・森林火災、パキスタンの大洪水など、世界的な異常気象と大災害がこのところ頻発しています。国内にあっても、一瞬にすべてを流し去るようなゲリラ豪雨や、命を奪うほどの熱中症を引き起こす猛暑、そして亜熱帯化の進行もたびたび指摘され、ここ数年だけでも、「百年に一度の」とか、「観測史上初の」といった言葉を、私たちはいったい何度耳にしたことでしょうか。
CO2(二酸化炭素)などの温室効果ガス排出に伴う地球温暖化が原因とする専門家も多いようですが、私は、これこそが自然から人間に発せられているシグナル、警告だと思うのです。
 私は9月定例市議会に「秋田市廃棄物の処理および再利用に関する条例の一部を改正する条例」、いわゆる家庭系ごみの有料化を提案し、賛否双方の立場からさまざまな議論を経て可決されました。手数料を上乗せしたごみ袋を使っていただくことは家計にとって痛みを伴いますし、簡単な話ではありません。しかしながら、これまでの大量生産・大量消費・大量廃棄型ライフスタイルからの転換をはかるためには、さらに一歩踏み込んだ取り組みが必要だと考えたのであります。
 もちろん有料化だけでごみの減量が進むとは考えていません。これまで以上に工夫し、アイデアを出しながら、ごみ減量に向けた取り組みを進めていきます。また、これまでも数多くの「ごみ減量・分別説明会」や「ごみ減量キャンペーン」などで情報提供やていねいな説明に努めてきましたが、今後も公民館などで説明会を開催するほか、市内に約千ある町内会の意向を伺って個別説明会も開催したいと考えています。制度の周知と理解については、市役所全体で取り組んでいくつもりです。
 市民のみなさまには新たな負担をお願いすることになりますが、地球という自然の中で生かされている私たちが、この環境を次代に引き継ぐという責務を果たすためにも、ご理解とご協力をお願い申し上げる次第です。
 どこまでも澄み渡る空と、里の秋を彩る鮮やかな紅葉。この美しい秋田の四季を子どもたちの未来のために残したい  。それが私の願いであり、そして使命であると考えています。

たおやかな自然を次の世代に(高尾山から)



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