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※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2012年3月2日号
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市長コラム |
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しあわせって |
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市長●穂積 志
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幸福の黄色いハンカチ、幸せのちから、幸せのカタチ…。思い付いた「しあわせ」で始まる映画のタイトルです。そういえば、今頃アメリカはアカデミー賞の季節ですが、何年か前の受賞作に「しあわせの隠れ場所」というのもありました。すぐそばに幸せがあっても気づかないこともあるのでしょうか。それとも幸せは自分で見つけるものなのでしょうか。
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昨年の暮れにかけて、幸せを考える上で興味深い3つの出来事がありました。一つ目は、内閣府が経済的な指標とは違った幸福度の指標の試案をまとめたことです。経済社会状況、心身の健康、家族や社会との関係性の3つを柱に132の指標を示しました。二つ目は、法政大学大学院の坂本光司教授が発表した47都道府県幸福度ランキング。「生活・家族」「労働・企業」「安全・安心」「医療・健康」の4部門において40の指標を設定しています。双方とも幸福度を数値化したもので、家族や健康、自由時間などにも配慮され、それなりに参考となる指標であることは間違いありません。しかし、人それぞれが多様な価値観を持ち、幸せの物差しが違うことを考えれば、その数値に一喜一憂することもないようにも思います。
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昨年3月11日の東日本大震災。地震と津波と原発事故は家庭や学校、そして職場で、それぞれの幸せを一瞬のうちに奪い去っていきました。あの日からまもなく1年です。少しは幸せが戻ってきた人、一方でまだまだ幸せにほど遠い人もいるでしょう。1日も早く「しあわせの隠れ場所」を見つけてくれることを祈るばかりです。 |
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