※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2012年8月17日号

映画「遠くでずっとそばにいる」

長澤雅彦監督インタビュー



竿燈まつりの余韻が冷めない8月上旬、秋田市をロケ(撮影)地とする、映画「遠くでずっとそばにいる(長澤雅彦監督)」がいよいよクランクイン(撮影開始)しました。女優の倉科カナさん(左写真)を主演に、中野裕太さん、伽奈さん、清水くるみさんといった俳優のみなさんが出演します。
 地元秋田では、商工会議所や青年会議所、秋田キャンパスネット(学生団体)などが、映画を盛り上げようと支援委員会を設置。エキストラ募集やロケ地探しで協力するなど、たくさんの市民が映画製作に関わっています。撮影は8月24日(金)まで。映画の公開は、来年5〜6月ころの予定です。
 千秋公園、秋田駅前、仲小路、繁華街…。スクリーンで観る秋田の風景がどんな風に映し出されるか今から楽しみです。

映画撮影までの道のりは苦難の連続でした。ただ、「秋田で映画を撮影する」という思いが、気持ちを前向きにしたことは確かです。私は大館出身ですが、幼いころよく秋田市に遊びに来ていたこともあり、昔見た街並みが懐かしくよみがえって、なんとかここで撮影したいという思いが心の奥にありました。
 ロケも中盤ですが、秋田市は適度に都会的で、また、駅から山王までの“風通し”がよく、“(コンパクトな)まちの感じ”が創り出せるので、とても撮影しやすいですね。ロケ地にも適していると思います。
 今回、いろんな形で秋田市のみなさんにご協力いただいてとても感謝しています。最後までがんばって撮影して、映画づくりに関わったみなさんに、この夏が「いい夏だった」と振り返ってもらえるような作品にしたいと思います。
 映画はたくさんの人が力を合わせて作るもの。人と人とのつながりがあって、そこからまた新たなつながりを生み出します。世界中の人に観てもらえる作品を作って、それがまた秋田に、にぎわいという形でフィードバックされたらいいですね。
 「その場所(秋田市)に行ってみたい」と思える、そんな作品づくりをめざします。

長澤雅彦

長澤雅彦…大館市出身。おもな監督作品として「ココニイルコト」「13階段」「夜のピクニック」など


倉科カナ

ストーリー…

交通事故で10年分の記憶を失った主人公・志村朔美(倉科カナ)。外見は27歳でも頭の中は17歳のまま。「今の世界」はまるでタイムマシンで連れてこられた未来のよう。
 そんな中、朔美は恋人(…と思われる)や同級生とともに、失われた記憶をたどり始める。その先には思いもよらない真実が…。
 原作は、作家の狗飼恭子さんが旅行で秋田市を訪れた時に心を動かされた千秋公園のハスが重要なモチーフ(題材)となっているオリジナルストーリー。秋田市のいろいろな場所が出てくるのでぜひ読んでみてください。


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