※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2012年10月19日号

ノロウイルスを防ごう!


 ノロウイルスは、感染性胃腸炎や食中毒の原因になるウイルスです。感染力が強く、ごく少量のウイルスでも口から体内に入ることで感染します。感染後24〜48時間で吐き気、おう吐、発熱、腹痛、下痢などの症状が現れます。
 特に乳幼児や高齢者は症状が重くなることがあり、特効薬やワクチンがないので予防が肝心です。

基本は石けんで手洗い

・日常生活でこまめに手を洗う
・指先や爪の間などは特に丁寧に洗う
・手首から5センチ上までもみ洗い


どこで感染するの?

★ウイルスに汚染された食べ物→ヒト
 ウイルスに感染した人が手をきちんと洗わないで調理した食品や、ウイルスに汚染された生の二枚貝(カキ、アサリ、シジミなど)で感染します

★ウイルスに汚染された食べ物→調理器具→食べ物→ヒト
 汚染された食品で、特に加熱が不十分なものを食べた場合に感染します(サラダ、和え物、サンドイッチなど)。食品を85℃で1分間加熱するとウイルスが死滅します。汚染を広げないため、まな板など調理器具も消毒しましょう

★感染した人の便やおう吐物→ヒト
 感染者の便やおう吐物を触って手指にウイルスが付き、口に入り感染します

家族が感染したら?

・感染を防ぐためタオルの共用は避ける
・汚物がついた衣類の消毒は85℃で1分以上。白いものは0.1%濃度の塩素系消毒液(下段参照)に30〜60分浸す
・おう吐物などを処理するときはゴム手袋やマスクなどをして、0.1%濃度の塩素系消毒液を付けたペーパータオルなどで、汚物から半径2メートルまでの床を拭く。汚物などは、消毒液を入れたビニール袋に入れて密封する
・便からノロウイルスが排出 されるため、トイレや洗面所も塩素系消毒液で消毒する

(1)こまめな水分補給が大事!

 ウイルスに感染したときは、脱水症状にならないようにこまめな水分補給が必要です。効率的に水分が吸収される経口補水液がお勧めです。
■経口補水液の作り方
 砂糖40グラム(大さじ4と2分の1杯)と食塩3グラム(小さじ2分の1杯)を湯冷まし1リットルによく溶かして、飲みやすい温度にします。レモンなどの果汁を入れると飲みやすくなります。

*経口補水液は市販もされています。詳しくは医師に確認してください。

(2)塩素系消毒液の作り方

・市販の台所用塩素系漂白剤で作ります(左は塩素系漂白剤の次亜鉛素酸ナトリウムが約5%濃度の場合)。
◆おう吐物や便が直接ついた床や衣類など…原液10ミリリットルと水500ミリリットルを混ぜて希釈50倍にしたもの(0.1%濃度)
◆トイレのドアノブ、便座など…原液10ミリリットルと水2.5リットルを混ぜて希釈250倍にしたもの(0.02%濃度)
*ペットボトルを使うと簡単です。キャップ1杯が5ミリリットルに相当します。

●問い合わせ
 食品からの感染について…衛生検査課tel(883)1181
 食品以外からの感染について…健康管理課tel(883)1180


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