※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2012年11月2日号

市長コラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の
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「市長ほっとコーナー」

元気な秋田は食事から〜食育推進計画(2)

市長穂積 志

10月18日、株式会社タカヤナギから店頭での募金と売り上げの一部50万円を寄附していただきました。寄附金は東日本大震災被災地復興支援に活用します。ありがとうございました。
代表取締役の高柳智史さん(右)
 紅葉の便りもいつしか里に降りてきて、いよいよ秋も深まってまいりました。春は春で、夏は夏で、という具合に、私は春夏秋冬いつでも秋田の季節感を絶賛しているタイプですが、今ごろの季節もまた大好きです。透明感があってちょっと鋭角的に肌に突き刺さるような冷気に触れ、身の引き締まる緊張感が心地よく、自然に背筋がピーンとします。
 さて、前回に引き続き、「食」に関して私が常々感じていることをお話します。昨今は季節に関係なく一年中手に入る野菜や果物などの食材が増え、また24時間いつでも、好きなものを食べることができる便利な社会になりました。でも逆にそれによって、食べ物があることのありがたさや農家のみなさんへの敬意、食事を作ってくれる家族に対する感謝の念などが薄れつつあるように思います。
 例えば、子どもたちは普段あまり意識せずに与えられたものを食べていることから、食の源である田んぼや畑、そして市場など流通の現場との距離が生じてしまい、具体的なイメージを描きにくくなっているのではないかと感じています。
 そのようなこともあって、現在秋田市では、地元の食材が豊富にそろう秋田市民市場を学習の場として、子どもたちに献立から買い物、調理・盛りつけ、後片付けまでを経験させる取り組みを行っています。
 自ら「食」のプロセスを体験することで、秋田の農産物の豊かさや生産・販売に携わる人たちの大変さなど、「食」に関するいろいろな「気づき」がありますし、楽しみもわいてきます。そんな時、子どもたちの目はキラキラ輝いているそうです。また、このような体験を話題に食卓を囲むことで、家族みんなが今一度「食」について考える契機にもなればと思っています。
 それでは、3月に策定した「秋田市食育推進計画」の紹介です。言うまでもなく「食」は、私たちが生きていく上で欠かせないものであり、健康に暮らしていくための基本です。計画では「(1)食を通じたコミュニケーション(2)自然の恩恵などへの感謝・環境との調和(3)地域の食文化への理解(4)食の安全・安心(5)望ましい食生活」の5つを基本方針に掲げています。
 また、秋田市の進めている食育関連事業の紹介や各ライフステージに対応した食育、さらに「食育の語源」「孤食と個食」「消費期限と賞味期限」などのコラムも用意しています。この欄で内容を詳しく説明できないのが残念ですが、この計画には他にも役立つ情報が盛りだくさんですので、ぜひ一度ご覧ください。


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