それでは、今年のカレンダーをめくりながら、この1年特に印象に残った出来事を振り返ってみたいと思います。
まずは、まだ記憶に新しい秋田公立美術大学設置認可の件です。このことに関しては、全国の受験生は言うに及ばず、関係各位には大変ご心配をおかけしました。報道があって以来、全国から温かい励ましの言葉をいただき、心より感謝を申し上げます。中でも、何よりもうれしく心強く感じたことは、市民、県民をはじめ議会や教育、芸術、行政に関わるみなさんから、新しい大学にかける大きな期待が寄せられたことです。これに応えるためにも、関係者一同、今一度気を引き締めて開学に向けた準備を進めているところです。
秋田市立工芸学校から秋田公立美術工芸短期大学にいたる60年の歴史を礎に、多くのかたのご尽力とご支援によって秋田公立美術大学が誕生します。桜が芽吹く来春4月には、陽光降りそそぐ中で記念すべき第一期生を受け入れたいと考えています。
7月には家庭系ごみの有料化が始まりました。それまでは賛否を問わずさまざまな議論がありましたが、実施後のごみの減少に加えて、町内会と行政の協働やごみ集積所の整備、環境に対するさらなる関心の高まりといった副次的な効果もありました。また、中通一丁目の「エリアなかいち」のオープン、8月にはロンドン五輪での江畑幸子、深瀬菜月両選手の活躍といった話題もありました。
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