※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2014年1月17日号

「エイジフレンドリーシティ行動計画」ができました

気持ちをひとつに取り組もう!高齢者にやさしい都市づくり


 秋田市では、来たる超高齢社会を見据え、市民一人ひとりが高齢になってもいきいきと暮らせるまちの実現に向けた、「秋田市エイジフレンドリーシティ行動計画」を策定しました。計画期間は平成25年度から28年度の4年間です。
 市民と行政がそれぞれにできること、そして一緒にできること。気持ちをひとつにして、みんなで取り組みましょう。
●問い合わせ/ホームページ
 長寿福祉課tel(866)2095・FAX(866)8962
 http://www.city.akita.akita.jp/city/wf/lg/

計画の冊子は、長寿福祉課(市福祉棟2階)か市ホームページでご覧いただけます。

※エイジフレンドリーシティ=「高齢者にやさしい都市」という意味で、高齢になっても地域社会で活動、活躍しながら年齢を重ねられるまちをめざそうというものです。秋田市は、世界保健機関(WHO)が提唱したこの考え方に賛同する都市・地域間の情報交換や、交流の促進を図ることを目的とする「WHOエイジフレンドリーシティグローバルネットワーク」に日本国内から唯一参加しています。


行動計画の基本理念

高齢になっても地域社会で活動、
活躍することができ、
いきいきと過ごすことができる社会

●「支えられる人」から「支え手」に
 高齢者はこれまで、「支えられる人」という視点で捉えられがちでした。しかし、多くのかたは、社会の中で活躍したいと考えています。これからは、高齢者がその豊かな経験や知識と技術を生かし、社会の中で活躍できる「支え手」としての仕組みを作ると同時に、もし支えが必要になっても、その人らしく、いきいきと暮らせる社会にしていくことが重要です。
 そのような“高齢者にやさしい都市”を実現するため、市ではこの「秋田市エイジフレンドリーシティ行動計画」を策定しました。

●市民と行政が共同で計画を実現
 この行動計画は、「市民中心」「行政中心」の2本柱で構成しています。市民と行政が基本理念を共有し、その実現に向けて密接に連携するとともに、それぞれの行動計画に主体的に取り組む必要があります。
 誰もが住んで良かったと思える秋田市を実現するため、市民のみなさんのご協力をお願いいたします。

市民の取り組み


市民中心の行動計画

市民が主体的な取り組みを推進するための行動計画を、市民の手で策定しました。この計画は、ワークショップ(右上写真)などを経て決定された、2つの行動テーマと4つの行動計画で構成されています。

<テーマ1>
身近な場所のエイジフレンドリーを考える「商い・人・まち」

 暮らしに身近な商店街を、高齢者の孤立対策や世代間交流などの場と捉え、生きがいづくりや地域活性化につながる取り組みを企画・実施します。

●行動計画(1)
 お店のうらがわが見える! 一日店長さん→商店街のお店の協力を得て、市民が一日店長になります。そうすることで「友人や家族が一日店長をやっているお店に行ってみよう」という、高齢者が外出するきっかけづくりにします。
●行動計画(2)
 街のコンシェルジェ→街の総合世話係(コンシェルジェ)を育てます。高齢者をはじめ、さまざまな年代の市民が、食や歴史などのコンシェルジェとして活躍することで、市民交流や街への愛着を生み出します。

<テーマ2>
エイジフレンドリー普及啓発情報発信

 高齢社会のイメージを、マイナスからプラスにするため、エイジフレンドリーについて積極的に情報発信します。

●行動計画(3)
 イベント実行委員会の発足→エイジフレンドリーシティの情報発信や高齢者が活躍する場の創出のための各種イベントを企画・実施します。

●行動計画(4)
  エイジフレンドリー発掘委員会の発足→街なかの「これってエイジフレンドリーだね」を発掘し、情報発信します。より多くの市民に知ってもらうことで、市民意識の共有を図ります。

昨年、エイジフレンドリーあきた市民の会が主催したイベントの様子

行政の取り組み


行政中心の行動計画

WHOのエイジフレンドリーシティの定義に基づく8つの基本方針を設定し、それに基づく基本施策(★印)を実施します。 

<1>安心安全で誰もが集える屋外スペースと建物、施設の整備を進めます
 ★誰もが使いやすい施設の整備とサービスの提供
 ★快適な生活環境の形成
 ★安心安全な地域社会づくり
 ★道路環境の整備
 ★除排雪対策
 ★交通安全の確保

<2>交通機関の利便性の向上をはかります
 ★公共交通の利用促進
 ★高齢者の日常移動手段の確保


市内1乗車100円の高齢者コインバス

<3>高齢者の住環境を整備します
 ★高齢者の住環境の利便性の向上
 ★高齢者の孤立防止

<4>高齢者の社会参加をはかります
 ★多様な価値観に対応した社会参加の場づくり
 ★地域における活動の支援

<5>あらゆる世代がお互いを認め合う地域と社会をつくります
 ★高齢者、高齢社会の捉え方の意識改革
 ★高齢者の声が届きやすい体制づくり

<6>高齢者の就業や市民参加の機会を増やします
 ★ボランティア活動の機会の整備
 ★高齢者の就業の場の確保
 ★高齢者の雇用環境の整備
 ★高齢者の起業への支援

<7>高齢者の情報環境を整備します
 ★高齢者がわかりやすい情報の提供
 ★高齢者が情報を入手しやすい環境づくり
 ★高齢者の情報発信を支援

<8>保健・福祉・医療サービスを充実させ、地域社会の支援体制を整えます
 ★保健・福祉・医療情報の提供
 ★相談窓口の整備
 ★保健・福祉・医療サービスの充実
 ★地域福祉活動の充実
 ★地域の見守り活動支援


タブレット端末を活用して情報提供や買い物支援などの
 サービスを提供するシステムの実証実験


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