※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2014年2月7日号

市長コラム

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「市長ほっとコーナー」
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為せば成る、為さねば…

市長穂積 志(もとむ)

1月12日、新成人のつどいで。
秋田市では、今年2,968人が大人への
一歩を踏み出しました
 NHKの新しい大河ドラマが始まることで年が改まることを実感するというかたが、私の周りには多くいます。昨年は会津藩を舞台にした「八重の桜」でしたが、この中で登場した「ならぬことはならぬものです」というセリフが有名になりました。これは、会津藩には「卑怯(ひきょう)な振舞(ふるまい)をしてはなりませぬ」「弱い者をいじめてはなりませぬ」など七か条の教えがあり、その締めくくりの言葉だったようです。
 時代は違いますが、お隣の米沢藩では、第九代藩主・上杉鷹山(ようざん)の「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」という言葉があまりにも有名です。
 新年の仕事始め式では、市職員に対しこの言葉を引用しながら「何ごともやればできるということですが、できるまでやり続けるから成功するのです。ぜひ、最後までやり遂げるということを大切にひとりでも多くの、少しでも大きな市民の幸せのために取り組んでいただきたい」と、自らへの戒めも込めて訓示しました。
 私の先祖は、その米沢藩の隣りの上山藩の藩医でしたが、そんなこともあってか、「為せば成る…」の言葉は、幼い頃から祖父がよく私に諭すように話してくれていたように記憶しています。果たして今の私が祖父の教え通りにできているのか、いささか心もとないところもありますが、常に心していきたいと思っています。
 ところで、今回小さな発見がありました。鷹山には他にも「してみせて 言って聞かせて させてみる」という言葉があり、時代を経て連合艦隊司令長官・山本五十六が残した言葉に影響を与えたという説があるのです。
 実は、一昨年4月の年度始め式の際、山本五十六(いそろく)の「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ…」を引用し、市職員に人を育てることの大切さを説いたことがあり、このコラムでも紹介しました。そのときは、鷹山が与えた影響のことなどまったく頭の片隅にもなかったのですが、山本五十六が藩政時代で言えば越後長岡藩の出身だったことなども考え併せると、さらに興味深いものがあります。
 さて、1月13日の市民一斉除雪デーでは、みなさんから多くのご参加をいただきました。おかげさまで、子どもたちは翌日の始業式に元気に登校することができました。ご協力に心より感謝申し上げます。市としても、安全・安心な市民生活と都市機能の確保に全力を注いでまいります。力を合わせてこの冬を乗り切りましょう。

市民一斉除雪では地域のみなさんと
一緒に汗を流しました
(1月13日、日新小学校)


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