※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2014年2月21日号

平成24年度 秋田市決算


秋田市の予算・決算資料は、財政課にお問い合わせいただくか、
市ホームページからご覧いただけます。財政課tel(866)2052
http://www.city.akita.akita.jp/city/fn/mn/

 平成24年度の秋田市一般会計と特別会計決算が、昨年12月の市議会で承認されました。みなさんに納めていただいた税金や国などから来るお金が、どのように使われたかをお知らせします。

平成24年度一般会計は約13億円の黒字

 一般会計は福祉や都市基盤の整備、教育など、市の一般的な事業に使われる経費です。平成24年度は、歳入から歳出を差し引いた16億2千769万円から、平成25年度に繰り越した事業の財源となった3億919万円を除いた、13億1千850万円(前年比0.8%増)の黒字になりました。
 特別会計は、介護保険や国民健康保険など特定の事業を行う場合、その収入を支出に充てるため、一般会計と区別している会計です。

一般会計の歳入・歳出のおもな内訳は…

 歳入では、地価の下落などに伴う固定資産税の減少により市税が約6億円減り、児童手当制度の改正などにより国庫支出金が約19億円減りました。また、土地開発基金の見直しで基金の規模を縮小したことなどに伴い、繰入金が約41億円増えました。
 歳出では、市債の償還を行うための基金の積み立てなどにより総務費が約32億円、秋田公立美術大学の整備などで教育費が約11億円増えました。また、ごみ焼却施設や斎場の更新がほぼ終了したことで衛生費が約30億円減りました。

一般会計のおもな使いみち

●民生費
 …児童手当、高齢者や身体・知的障がい者施設への補助、保育所の運営、生活保護、児童館などでの放課後児童の健全育成など
●総務費
 …中通一丁目地区市街地再開発、選挙、コミセンの改築・管理など
●土木費
 …除排雪、都市計画、道路や橋の新設・修繕、公園の維持管理、住宅リフォームの支援など
●教育費
 …美術大学の整備、幼稚園の就園奨励費の補助、小・中学校の増改築、文化・体育施設の維持管理など
●衛生費
 …ごみ収集、ワクチン・予防接種、各種検診、自殺予防対策など
●その他
 …災害復旧、消防、中小企業への融資あっせん、貿易・観光振興、農業の担い手育成、議会の運営など

一般会計・特別会計・公営企業会計の決算額

黒字額(一般会計)は前年比で0.8%増えました

*特別会計のおもな内容 土地区画整理会計…おもに秋田駅東地区の整備 市有林会計…市有林(約2,700ヘクタール)の管理 (新規)公設地方卸売市場会計…中央卸売市場で扱っていた青果部と水産物部を24年度から管理 廃棄物発電会計…総合環境センターの廃棄物発電で生じた余剰電力を電気事業者へ売却 国民健康保険事業会計…国保税の徴収、保険給付など  

公営企業会計(市立秋田総合病院)

 企業会計では、営業面から見た収支を「収益的収支」、設備など所有財産の面からみた収支を「資本的収支」と表します。公営企業の経営は、市民の要望を満たしながら、収益的収支に大きな赤字が出ないような経営が望ましいといえます。
 市立病院は、諸経費などの節減に努めたものの支出が増えてしまいました。しかし、収入も増えたので黒字となりました。今後より一層、業務の改善と効率的な運営に努め、健全な病院経営をめざします。

一般会計の歳入・歳出の内訳


歳入
1,305億3,913万円

23年度歳入額→1,281億5,104万円
23年度より23億8,809万円(1.9%)増加

歳出
1,289億1,144万4千円

23年度歳出額→1,259億5,684万3千円
23年度より29億5,460万1千円(2.3%)増加



※市債…市の借入金のこと。将来にわたって返済していくので、道路や学校など永続的に役立つ施設の建設費を次世代にも平等に負担してもらうことになります。平成24年度末の市債残高(特別会計含む)は1千449億円で、前年度から1億円増えました。 

指標で見る秋田市の財政

 自治体の財政の健全性を示す指標に、4・5ページで説明した秋田市の平成24年度決算を照らしてみた数値を左記の☆印で示しました。その結果、経常収支比率、実質公債費比率では改善が見られるものの、その他は依然厳しい状況が続いています。
 市では、今まで以上にコスト意識を持った事業の見直しや新たな財源開拓など、歳入・歳出両面から改革を進め、市民ニーズに対応できる安定した財政運営に努めます。

★経常収支比率→89.9%

前年度比率→90.4%
類似都市平均値→91.1%
*類似都市とは、24年4月1日現在における中核市で22年度国勢調査人口が40万人未満の都市(21市)です。
 人件費、扶助費など毎年支出される経常的経費に、市税など毎年入る経常的一般財源がどの程度使われているかを示す数字。80%を超えると、財政が硬直化(ゆとりがない)傾向にあるといえます。

★公債費比率→13.7%

前年度比率→13.7%
類似都市平均値→12.6%
 歳入の一般財源(使い道が自由なお金)における公債費(市債の返済経費)の割合。10%以下が望ましいとされています。

★実質公債費比率→12.7%

前年度比率→12.8%
類似都市平均値→9.6%
 一般会計などの実質的借入金の返済額が、標準的な収入に対してどれくらいの割合かを示す率。

★財政力指数→0.614

前年度指数→0.628
類似都市平均値→0.710
 標準的な行政活動を維持するために必要な一般財源に対して、標準的な状態で徴収できる税収がどれだけあるかという指標。「1」を超えると財政的に余裕があるといえます。秋田市は、景気低迷に伴う市税収入の減少などで21年度から下降しています。


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