※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2014年10月3日号
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市長コラム |
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災害への備え〜広島市の土砂災害から学ぶこと |
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市長●穂積 志(もとむ)
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8月19日から20日未明にかけて広島市で発生した土砂災害では、70人を超えるかたが亡くなっています。この度の災害は、次々と発生した積乱雲群が複数連なって作り出されることによる集中豪雨によりもたらされました。宅地造成手法や地形・地質など、さまざまな要因が重なったとはいえ、同様の現象は日本列島どこででも起こり得ることです。 |
広島市の災害を受け、秋田市としてもまずは現状を再確認しました。市内には、土砂災害危険箇所が1,011箇所(全県では7,685箇所)あり、土石流や地すべり、崖崩れなどの危険があります。土砂災害の危険区域に居住する市民のみなさんには、改めて危険箇所である旨を周知することとし、また、庁内関係部局には、市民のみなさんに対する警戒情報や避難情報の伝達手段の確認と警戒態勢の総点検を指示しました。今後は、土砂災害危険区域への看板の設置や危険箇所区域内の住民世帯名簿の調査・作成、説明会の開催などを行うこととしています。
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“備えあれば憂いなし”と言います。また、秋田市災害対策基本条例の基本理念には「自助」「共助」「公助」とあります。行政として災害対策に万全を尽くすことは当然ですが、一方で行政が万能ではないこともご理解ください。まずは、「自助」として、日頃の災害への備えを点検していただくことをみなさんにもお願いします。 |