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※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2015年10月2日号
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健康ライフ太鼓判! |
おしえてドクター! |
あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!
●特定健診課tel(866)8903 |
Q |
最近、立ち上がったり、運動するときに膝が痛くて困ります。軟骨がすり減っていると言われたのですが…。 |
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A |
変形性膝関節症の可能性があります。専門医の診断を受けましょう。 |
今回のお話は→市立秋田総合病院 整形外科 木村 善明 医師
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■変形性膝関節症とは? |
加齢によって膝関節のクッションである軟骨がすり減ると、立ったり歩いたりするときに膝の中で体重のかかる場所が徐々に内側に片寄ってきます。放置すると、膝の内側の軟骨がすり減り続けて痛みが生じたり、膝が変形(O脚)したり、曲げ伸ばしができなくなったりします。これを変形性膝関節症といいます。
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■どんな治療法があるの? |
治療には、保存療法(手術をしない治療)と手術療法があります。保存療法には、関節へのヒアルロン酸製剤の注射や飲み薬・湿布薬などの薬物療法、サポーターや足底板などの装具療法、そして運動療法があります。
保存療法で症状が改善しないときは、手術が必要となります。手術には傷んだ軟骨などを除去する関節鏡手術、すねの骨を切って角度を変える骨切り術、傷んだ関節を削って金属などに入れ替える人工関節置換術があります。患者さんの年齢、変形性関節症の程度などによって、これらの手術方法を使い分けています。 一度傷んでしまった関節軟骨は元通りにはならず、ゆっくりと悪くなっていきます。日常的に膝の痛みを感じているかたや痛みのない膝でスポーツを楽しみたいかたは、自分の膝にどの治療方法が適しているか判断するため、整形外科を受診して相談してみてください。 |
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