※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2015年11月6日号

市長コラム

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あなたの大切な人のために〜がん検診受診を

市長 穂積 志(もとむ)

朝の日課、ラジオ体操
(5月に行われたチャレンジデーで)
秋も深まり朝夕めっきり冷え込むようになりました。毎朝、布団のぬくもりが心地よく、そこから抜け出すには“ほんの少しの決断”が必要な季節です。長年の職業柄、私の一日は、まず新聞各紙に目を通すことから始まります。
 記事の中で最近特に気になるのは、若くしてがんで他界するかたの多さです。女優の川島なお美さんやアナウンサーの黒木奈々さんをはじめ、すぐにでも何人かの顔が浮かんできます。また、先般は北前船の寄港地だったことを縁(えにし)に交流を始めた、酒田市の本間正巳・前市長の葬儀に参列することになってしまいました。昨年4月に本市で開催された北前船フォーラムでのお元気な姿を思うといまだに信じられません。本間前市長もやはりがんでした。
 がん対策は早期発見が第一です。現在、わが国では2人に1人が生涯でがんにかかるといわれています。そして早く見つけると治る可能性も格段に高まり、肉体的・精神的・経済的ダメージも軽減できます。
 秋田市でもさまざまな対策を講じています。それぞれ一定の年齢に達したかたを対象に、がん検診の無料クーポン券を差し上げ、それでも受診されないかたには、電話や文書で再度のご案内もしています。また、受診方法をわかりやすくまとめた「健診ガイド」の全戸配布や市内コンビニ・金融機関を通じた周知、地域保健推進員によるお知らせ、広報あきたや新聞、テレビによるPRにも努めています。市立病院では、お仕事などで忙しいかたのために「夕暮れ乳がん・子宮頸がん検診」なども用意しています。
 ただ、それでもいまだ十分とはいえないのが受診率です。残念ながら平成25年度実績では、42ある中核市の中でも中位に甘んじているのが実情です。今後、市議会や市民のみなさま、医師会などの関係機関とも相談しながら、受診率を上げるために、例えば「ワンコイン検診」といった市独自の対策なども考えていければと思っています。
 私も50歳代半ばを過ぎ、若い頃に比べると随分健康に気を使うようになりました。「ためしてガッテン」や「たけしの“みんなの家庭の医学”」など、健康に関するテレビ番組を録画しておいて見る機会が多くなりました。この2年半ほど、毎朝ラジオ体操も続けています。
 とにかく何事も健康第一。ストレスをためないために、時に気分転換をはかりながらお互いに“健康寿命”を保ちたいものです。そして、あなた自身のためだけではなく、ご家族のため、大切な人のためにも、がん検診は忘れずに受診してください。

早期発見が一番


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