次に、車で4、5分程のへそ公園へ。そこで1歳半になるかわいい男の子を抱っこしたご夫婦に、たまたまお会いし言葉を交わしたところ、ピクニックに来てちょうどお弁当を食べ終えたばかりとのこと。今年度スタートした、市の第2子以降の保育料無償化の制度もご存知で、「もう1人子どもが欲しいな」と言ってくれました。さらに、双子と年子だという3人の女の子を連れて遊びに来ていたご家族にもお会いしました。多くの自治体が人口減少や少子化の問題に直面している昨今、この日お会いしたような家族を増やしていく施策が、今求められているということを改めて痛感しました。
さて、趣を変えて車が次に向かった先は、手形の平田篤胤の墓と秋田大学鉱業博物館。秋田駅からだと車で10分かかりません。賀茂真淵や本居宣長らとともに「国学四大人」の一人と称される郷土が生んだ著名な国学者の墓や、2万点を超える標本を有し、国内外で学術的にも高い評価を得ている博物館が、普段あまり意識しませんが、実はすぐ身の周りにあるのですね。今回「観光myタクシー」を利用して、改めて気づきました。
せっかくですからこのタクシーについてご紹介します。市では人口減少や少子化といった課題に取り組む中で、観光振興による地域経済の活性化・雇用創出が重要と捉え、市役所内の“魅力再発見検討チーム”で議論を重ねこのアイデアを練り上げました。小型タクシーを正規料金で4時間利用すると約2万6千円かかりますが、これを観光コースとして国に申請すると、半額の1万3千円で利用できるようになります。さらに市が独自に3千円を助成することにしましたので、1万円で小型タクシーを4時間チャーターできます。4人だと1人2千500円になります。
4月からスタートした新制度、いろいろな観光コースを自由に選ぶことができます。もちろん市民のみなさんのご利用も歓迎です。私を案内してくれた池田紀代志さんという親切な運転手さんは、「秋田市ふるさと案内人」でもあり、地域や歴史にとても造詣が深いかたでした。観光客には新鮮に、地元のかたは改めて、秋田の魅力に感動すること請け合いです。ぜひ一度ご乗車ください。
*「ようこそあきたへ(2)」は、移住・定住について紹介する予定です。
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