※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2016年8月19日号

健康ライフ太鼓判!

あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!

おしえてドクター!


Q/友人が膵臓がんになりました。膵臓の病気は治りにくいと聞くので、自分も心配です

A/職場の健診だけでなく、消化器内科での超音波検査などをお勧めします

今回のお話は/市立秋田総合病院 外科 佐藤 勤 医師

■膵臓がんにかかるかたが増えています

 膵臓がんは近い将来、日本でのがん死亡順位2、3位になるだろうとの予測もあります。症状としては、みぞおちあたりの痛みや背中の痛み、体重減少などが多くみられますが、症状がないかたも珍しくはありません。
 今回は、膵臓の病気を見つける方法や膵臓がんの治療法を説明します。
 膵臓は胃の裏側にあり、インシュリンなどのホルモンと消化液の分泌をしています。近親者が膵臓がんにかかったかた、慢性膵炎のかた、糖尿病があるかたなどは、膵臓がんの発生が多く、注意が必要です。また、お酒を多量に飲むかた、喫煙者、肥満傾向のかたも危険度が高いでしょう。
 職場などでの健診では膵臓がんが見つからないことが多いため、一度消化器内科を受診することをお勧めします。超音波検査やCTスキャンによる検査など、負担のかからない検査で膵臓の状態を詳しく調べることができます。

■難易度の高い膵臓がんの手術

 膵臓がんには手術療法、抗がん剤治療、放射線治療などが有効です。ちなみに、膵臓の手術は難易度が高く、病院によって経験値が異なってきます。「日本肝胆膵外科学会」という団体で、膵臓の手術を安定した成績で行っている病院を認定していますので参考にしてみてはいかがでしょう。
 膵臓がんも早期発見が何より。積極的な受診を心掛けてください。


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