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※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2016年10月7日号
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市長コラム |
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若山牧水(ぼくすい)と秋田〜日本ほろよい学会 |
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市長 ● 穂積 志(もとむ)
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鶸(ひわ)めじろ山雀(やまがら)つばめなきしきり さくらはいまだひらかざるなり 牧水 旅さなか秋田にやどりし父のうた ふかきゑにしに今日きざまれぬ 旅人 汗を拭き拭き歩いていた夏も過ぎ、いつの間にか田んぼの稲穂は黄金色に色づき、秋風に吹かれながら静かに頭(こうべ)を垂れていました。今年の中秋の名月は先月の15日でしたが、澄んだ空にぽっかり浮かんだ月は、その輝きといい、輪郭といい、本当に見事なものでした。古来、人がこの月を仰ぐとき、なぜ自然に背筋が伸び、手を合わせるのか、単純にその意味がわかったような気がします。 |
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お月様のせいにしていささか心が痛みますが、秋の夜長、月の光を愛(め)でながらゆっくりと一献(いっこん)傾けるのも風流で、秋田に暮らす幸せを感じるときでもあります。
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