※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2016年12月16日号

健康ライフ太鼓判!

あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!

おしえてドクター!


Q・肝臓がんの原因で多いのは何ですか?


A・原因の6〜7割はC型肝炎。定期的な検査が必要です

今回のお話は
 市立秋田総合病院  消化器内科 中根 邦夫 医師

■肝臓がんの死亡者数は減少傾向に

 国内における肝臓がんによる死亡者数は、2002年をピークに減少してきているものの、毎年3万人を超えています。秋田県は全国で最も肝臓がんによる死亡者数が少なく、肝臓がんの治療については優良な県だといえます。
 肝臓がんの治療方法には、外科的切除(手術)、内科的治療、放射線療法などがあり、肝臓の機能、がんの転移の有無、がんの大きさや個数などを検査して判断します。
 外科的治療では、がんを含めて肝臓の一部を切除します。治療効果は最も高いですが、肝機能が良くなかったり、がんが多数あると行うことができません。
 内科的治療では、体の表面から肝臓がんに針を刺して焼く「ラジオ波焼灼療法(RFA)」、肝臓の動脈内にカテーテルを挿入し、抗がん剤と動脈を詰まらせる造影剤を注入してがんを“兵糧攻め”にする「カテーテル的肝動脈塞栓術(TACE)」、抗がん剤による化学療法などがあります。
 また、放射線療法はがんが血管内に浸潤したり、肺や骨に転移したときに行います。

■C型肝炎のかたは定期的な検査が必要

 肝臓がんは完全に治療しても、肝臓の別の部位から再発する可能性があるので、一度治癒しても定期的な検査が必要です。肝臓がんの治療には、早期発見が重要になります。特にC型肝炎のかたは、定期的に検査を受けることが必要です。


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