※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2017年2月17日号

健康ライフ太鼓判!

あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!


おしえてドクター!


<Q>月経量がだんだんと増え、月経痛がひどくなってきました…
<A>子宮筋腫の可能性があります。産婦人科を受診しましょう


今回のお話は/市立秋田総合病院 産婦人科 福田 淳 医師

■子宮筋腫は発症頻度の高い病気です

 子宮筋腫は、子宮筋の一部が腫瘍化し、こぶのような腫瘤を形成したものをいいます。小さな筋腫も含むと、4、5人に1人の女性が筋腫を持っているといわれています。子宮筋腫は良性腫瘍ですが、放置すると10kgを超える大きさになることもあります。多くは女性ホルモン依存症のため、閉経後に縮小していくという特徴があります。

■筋腫の形成場所によって症状が異なります

 子宮筋腫の代表的な症状として、月経量が多くなること、月経痛がひどくなることが挙げられます。特に子宮の内側にできる筋腫では症状が強くなり、重度の貧血になることもあります。
 逆に外側にできる筋腫では大きくなるまで気付かないことが多く、下腹部の腫瘤感や圧迫による排尿障害などで気付く場合があります。

■子宮筋腫の診断と治療法

 超音波検査で比較的簡単に診断できます(必要なときはMRIやCTスキャンも)。症状が軽ければ多くの場合、治療を要しませんが、重度の貧血があるときや妊娠を希望する場合などは治療が必要になることがあります。
 治療法は、手術療法と薬物療法があります。さらに手術療法では子宮を摘出する方法と筋腫だけを摘出する方法があり、術式も開腹、腹腔鏡、子宮鏡などさまざまです。筋腫の位置、大きさ、妊娠希望の有無などで異なってきますので、まずは医師にご相談ください。


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