秋田市指定文化財に新たに2件

　このたび、新たに次の2件を秋田市指定文化財に指定しました。これで、秋田市指定文化財は158件、国・県指定を合わせると、全部で288件になります。文化振興課tel(888)5607

◆秋田城跡出土戸籍関係漆紙文書(SK1555土坑出土)

　秋田城跡正庁域東側で検出された9世紀後半のSK1555土坑(発掘箇所の名称)から出土した漆紙文書22点のうち、平安時代の戸籍や課税に関する内容が読み取れる3点。当時の古代律令国家における地域支配の実態を知ることができる貴重な史料です。

◆上肴町記録

　旧上肴町(現在の大町一丁目の一角)の丁代によって日記風に書き継がれた記録。寛永19年(1642年)から明治2年(1869年)までの38冊(34点)があり、上肴町の家督、戸籍管理、町役務、ねぶり流しをはじめとする民俗行事など、各年代の多彩な庶民生活が収録されていて、久保田城下の町人の様子を知ることができる貴重な史料です。

丁代＝町役人である「庄屋」の下に置かれた役職