※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2018年4月20日号
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健康ライフ太鼓判!
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おしえてドクター! |
あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!
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<Q>尿管結石が、メタボと関連していると聞いたのですが…
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今回のお話は/
市立秋田総合病院 泌尿器科 前野 淳 医師 |
■結石の場所や大きさにより治療法が異なります |
尿管は腎臓から膀胱へと尿を運ぶ細い管のことで、この管に結石がつまる病態を尿管結石と言い、ときに腰や下腹部に激しい痛みを伴います。これは、腎臓の中でできた結石が、尿管へ移動して尿の通り道をふさぐことで起こります。
検査方法は、尿検査、超音波検査、腹部CTなどがあります。治療法は、場所や大きさによって異なり、結石が10mm未満と小さい場合は、痛みを抑えながら自然に排石されるのを待つ事もできます。大きな結石や、小さくても自然に排石されなかったものは、内視鏡による手術や体外衝撃波による治療が行われます。 |
■結石になる成分の過剰摂取が原因です |
尿管結石の成分はカルシウム結石が大半で、その他に尿酸結石などもあります。カルシウムやシュウ酸、尿酸などの結晶になる成分が尿の中に過剰に含まれている事が結石形成の原因です。
シュウ酸は葉菜類(ようさいるい)、タケノコ、紅茶、コーヒー、お茶、チョコレートなどに多く含まれています。過剰摂取しないことが重要で、葉菜類は茹でて調理するかカルシウムと一緒に摂取するとシュウ酸の吸収が抑えられます。他にも、塩分や動物性タンパク質、高プリン体食品の過剰摂取を控えること、水分を十分にとり、1日の尿の量が2リットル程度になるようにすることも予防に効果的です。 尿管結石は、肥満・高血圧・糖尿病といった生活習慣病とも関連していて、メタボリックシンドロームの一疾患とも言えます。バランスの良い食事と適度な運動を心がけ、予防しましょう。 |
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