※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2018年5月18日号
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動き出す県・市連携文化施設整備 |
芸術文化息づくまちに |
この5月末で閉館する秋田県民会館所在地に、秋田県と秋田市が整備する「県・市連携文化施設」。基本設計に基づいて、平成30年度は施設の実施設計を進めるとともに、運営管理計画の策定などを行います。
完成は3年後の予定。いよいよ本格化する一大プロジェクトの概要をお知らせします。 ●問い合わせ 企画調整課tel(888)5462 |
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“県・市連携文化施設”は、「秋田の文化力を高め、文化の力で地域を元気にしていく」ことを基本目標に、「文化創造に向けた取り組みの活発化」「文化に触れる機会の拡充」「人が集う『場』の創出による地域の活性化」を図ることとしています。 建設地は千秋公園の入口に位置し、秋田の歴史・文化の中心として長く親しまれてきた場所であり、さらに、市が推進する「芸術文化ゾーン」の中心でもあることから、周辺施設との連携や立地環境を生かした、芸術文化の香り高い地域づくりをめざします。 これらを踏まえ、基本設計では、県と市の文化振興と中心市街地のにぎわい創出に貢献し、歴史ある千秋公園との調和を図りながら、都市の魅力を発信できる高いデザイン性と秋田の文化を象徴するにふさわしい施設として整備していくこととしました。 ◆県・市連携文化施設のおもな機能 ![]() |
基本設計における建築の基本方針 |
コンセプト1・環境との調和
▼保存する土塁や樹木に加えて、敷地北側の土塁も可能な限り残し、お堀、中土橋、佐竹小路などの原風景を大切にします ▼水平ラインを基調とした層状の低層部で建物を取り囲み、周辺への圧迫感を軽減します コンセプト2・敷地利用と動線 ▼中土橋側を“にぎわいの軸”と設定し、1階に広がりのあるエントランス・ロビーを設置することで、道行く人が気軽に立ち寄れるようにします ▼佐竹小路側と中土橋通りを結ぶ東西の動線を“文化の軸”と設定し、創作室・練習室などを配置します ▼土塁やお堀を生かした回遊性のある歩行者動線を確保します コンセプト3・利用者などへの配慮 ▼入口からすべての行き先が見える、わかりやすい空間構成とします ▼独立性のある楽屋ゾーンのほか、舞台の搬出・搬入をスムーズで安全に行えるようにします ▼ユニバーサルデザインを施設に取り入れます コンセプト4・芸術文化とにぎわい ▼高機能型ホールは、さまざまな演目に対応し、豊かな響きを生む特別感のあるホールにします ▼舞台芸術型ホールは、演劇や舞踊など、舞台芸術の上演を主用途とするホールとして、演者の肉声などが明瞭に伝わる構造にします ▼各ホールのホワイエは、ホール利用時以外での日常的な利用を想定して、眺望を活用し公園のように気軽にくつろげるスペースとします 現在の県民会館の解体は平成30年度に行い、新たな建物の建設工事は来年度から本格化する予定です。“県・市連携文化施設”の整備事業について詳しくは、企画調整課ホームページでもご覧いただけます。 http://www.city.akita.akita.jp/city/pl/mn/bunkashisetsu/ |
旧県立美術館の利活用に向けて |
![]() 市では、旧県立美術館の景観や文化的価値を、中心市街地のまちづくりに生かしたいと考えており、昨年度実施した利活用調査などを参考に、「(仮称)秋田市文化創造交流館」として整備することとしました。 ●設置目的 「芸術文化によるまちおこし」のさらなる推進を図り、市民の文化力と文化のもつ創造性を生かして、新たなまちの魅力とにぎわいを創出し、市民が愛着と誇りをもつまちをめざすことが施設設置の目的です。 文化・芸術・歴史をテーマとする創造・交流・活動の場として、公開と体験により、新たな交流と活動を生み出す施設とします。 ●施設の特徴 (1)長期間の創作と公開、記録保存と発信など、他の施設では対応していないような利用の仕方ができ、「新たなアプローチで秋田の文化を深める場」とします (2)千秋公園と連携した歴史案内や市街地への回遊など、芸術文化ゾーンにおける連携事業を展開し、「まちを知り、まちに関わり、まちを楽しむ場」とします (3)コーディネーターの配置や市民会議(市民ワークショップ)と連携した運営などにより新たな企画や活動を実施し、「まちに関わるみんなのための自分の場」とします 平成30年度は、改修工事設計と運営管理計画を策定します。「(仮称)秋田市文化創造交流館」の開館は、2年後の予定です。 企画調整課tel(888)5462 |
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