※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2018年7月6日号

市長コラム

ぶらりなかいち〜千秋公園

市長 穂積 志(もとむ)

「秋田犬ふれあい処 in 千秋公園」のオープニング式典で(6月16日)

 日頃何気なく散歩していても気づかなかったものが、何かの拍子にふと目にとまることがあります。つい最近も、春のまだ浅かった頃には小さく弱々しかった畑の茄子の苗が、いつの間にか枝がしっかりして葉も色濃くなっていて驚くことがありました。日に日に深くなる緑の中でアジサイの青や紫も色鮮やか、夏に向かう植物のみずみずしさや力強い生命力を感じる季節となりました。
 さて先日、エリアなかいち にぎわい交流館で開催された「第63回 秋田県代表いけばな作家展」に足を運びました。自分なりに作品を眺めているうちに素人の私にも、“緊張感をもった空間のデザイン”“単純ではないが保たれている均衡”のようなものを感じとることができました。花に限らず葉であれ茎であれ、自然の素材と人間の感性で形づくられる空間は初夏の季節感であふれていました。
 同じく日本の伝統文化に茶道がありますが、先月3日、千秋公園では「第40回 千秋茶会」がありました。茶道は、おもてなしの精神を基本に心の通い合いを通じて、豊かな心と美に対する精神性を深めていく道とも言われます。残念ながら今回は、盛岡市で開かれた「東北絆まつり」へ参加していたため出席がかないませんでしたが、ゆったりした時間の流れの中でいただく“至福の一服”は、本当に心を落ち着かせてくれるものです。今では秋田に夏を告げる風物詩として、すっかり定着しています。
 千秋公園といえば、近く「さくらのオーナー制度」を始めたいと思って準備を進めています。これは三種町出身で読売新聞特別編集委員の橋本五郎さんから提案いただいたもので、1本ごとに定額の出資を募り桜の木のオーナーになってもらう内容です。生育に必要な施肥や剪定などは市の公園課が行います。お子さんやお孫さんの誕生、進学・就職、あるいは結婚記念、還暦祝いなど、人生の大きな節目にいかがでしょうか。桜の木の成長とそれぞれの生涯を重ね合わせながら、じっくりと「1本の桜」と向き合ってみてください。
 最後にもう一つ。平昌五輪フィギュアスケートの金メダリスト、ザギトワ選手に贈られた「マサル」のニュースが連日流れていますが、千秋公園に秋田犬保存会会員自慢の秋田犬がやってきました。この「秋田犬ふれあい処 in 千秋公園」では、直接ふれあうことができ、満面の愛らしさでみなさんを迎えてくれるはずです。千秋公園界隈はいつもこんな話題であふれています。今の季節は“緑のシャワー”を浴びながらの公園散歩がおすすめです。

桜の木に人生を重ねてみては…

*「さくらのオーナー制度」については、広報あきたなどで改めてお知らせします。

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