※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
|
2019年9月6日号
|
知ってほしいナ お口のこと |
![]() 日本歯科医師会PRキャラクター「よ坊さん」 |
食べ物を取り込む“口”はまさに消化管の入り口。そのため、むし歯や歯周病で歯を失うと、からだ全体に大きな影響を及ぼすと言われています。 歯周病は、口の中の歯周病菌などが原因で、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。初期の段階で自覚症状はありませんが、これが進行していくと、歯肉が腫れて出血し、歯を支える骨が溶け始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうことも…。 健康なからだは丈夫な歯から。「この程度」と思わずに、予防にしっかり取り組みましょう! ●問い合わせ 保健予防課tel(883)1178 |
歯や口と病気の関係 |
![]() ◆糖尿病… 免疫力が低下し、歯ぐきに炎症が起きやすくなります。また、歯周病が進むと血糖値を調整する働きを妨げる物質が増え、糖尿病を悪化させる原因になります。 ◆動脈硬化…歯ぐきに炎症が起きると、血液を固まらせる働きのある物質が増えます。また、歯周病菌が血管壁を狭めて動脈硬化を促進すると考えられています。 ◆誤嚥(ごえん)性肺炎…口の中の細菌が気管や肺に入り、肺炎を起こす要因になります。 ◆早産・低体重児出産…歯周病菌が出す毒素が胎盤に影響し、早産のリスクが高まります。 ◆骨粗しょう症…骨粗しょう症のかたが歯周病になると、さらに歯槽骨(しそうこつ=あごの骨)がやせてしまうことになります |
大切なのは「歯みがき」&「定期検診」 |
毎日歯みがきをするのはもちろん大事。さらに定期健診を受けることで、お口の中の小さな変化に気づきます。こまめなチェックが重要ですね。
|
<9月はがん征圧月間>
|
口腔がんとは「舌がん」「歯肉がん」「口腔底がん」など、口の中(口腔)にできるがんの総称です。次の症状が続く場合は、口腔がんの可能性があります。
■口腔内の痛み ■出血 ■しこり ■腫れ ■歯のぐらつきが続く ■口内炎が続く しかし、口腔がんの初期の段階では症状が少なく、これらの症状が出てきた時には、すでに進行していた…ということもあります。「口内炎がなかなか治らない」などの症状には注意が必要です。 まずはかかりつけ医へご相談ください。 |
“あいうべ体操”でお口も鍛えよう |
![]() 身体を鍛える体操と同じように、お口の機能を向上させる体操があります。口の周りの筋肉や、舌の筋肉を鍛えることによって「むせてしまう」「しっかり噛めない」などの状態を改善する効果があります。食後に10回、1日30回を目安に、毎日続けることが大切です。 ◆ 口を大きく、できるだけ大げさに「あ〜い〜う〜べ〜」と動かします(声は少しでOK) ◆ 1セット4秒前後の動作で行いましょう ◆あごが痛い場合は、「い〜う〜」でもOK 「あいうべ体操」=みらいクリニック(福岡市)今井一彰院長考案 |
![]() |