※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2020年4月3日号

令和2年度秋田市の新年度予算と事業概要

豊かな暮らしが実感できる 活力あるまちへ


にぎわい創出のまちづくりが着々と進む
秋田駅周辺
元気にいこう!
河辺保育所(2月撮影)
 令和2年度の予算編成においては、引き続き喫緊の最重要課題である人口減少対策に取り組むとともに、「新・県都『あきた』成長プラン」【第13次秋田市総合計画】に掲げた施策・事業を着実に進めるため、選択と集中による経営資源の最適配分に努めました。
●問い合わせ
 財政課tel(888)5466
予算の概要は、ホームページでもご覧いただけます。〈広報ID番号 1009191
秋田竿燈まつり

令和2年度当初予算額

( )は前年度の予算額です
一般会計

1,396億円

(1,345億円)

特別会計

727億4,684万5千円

(696億5,959万8千円)

企業会計

328億7,106万9千円

(327億2,309万2千円)

一般会計は前年度比3.8%増

 一般会計当初予算は1千396億円です。あきた芸術劇場整備事業の増や第2リサイクルプラザ火災復旧事業などにより、前年度と比べ3.8%の増となっています。
 また、秋田市には、市営墓地や介護保険など、特定の事業収入を直接その支出に充てるため、一般会計と区別した特別会計と、水道事業をはじめとする独立採算方式の企業会計があります。
 特別会計は、病院事業債管理会計における貸付金の増などにより、前年度と比べ4.4%の増、企業会計は、下水道事業会計における流域下水道事業の増などにより、前年度と比べ0.5%の増となっています。

一般会計予算のおもな増減

歳入
市税/前年度比8億6千234万3千円の減(2.0%減)。法人税割税率の引き下げによる法人市民税の減や、個人市民税の減を見込んだことなどによる 
譲与税・交付金/前年度比16億1千555万5千円の増(18.6%増)。地方消費税交付金の増や、新たに交付される法人事業税交付金を見込んだことなどによる
地方交付税/前年度比12億900万円の増(6.0%増)。総務省が示した地方財政対策をもとに、秋田市の税収見込みなどを考慮したことによる
市債/前年度比13億3千230万円の増(10.2%増)。第2リサイクルプラザ火災復旧事業や河川改修事業などの増による
歳出
人件費/前年度比10億8千765万8千円の増(4.9%増)。会計年度任用職員制度導入などによる
扶助費(福祉や医療のための予算)/前年度比12億5千751 万9千円の増(3.6%増)。私立保育所などへの給付費や障がい者保護費の増などによる
公債費(借入金を返済するための予算)/前年度比3億6千16万4千円の減(2.6%減)
投資的経費(道路や施設など、将来に残るものに支出される予算)/前年度比40億3千986万円の増(33.2%増)。あきた芸術劇場整備事業や第2リサイクルプラザ火災復旧事業の増などによる

*会計年度任用職員制度=地方公務員法に基づき採用される非常勤職員。一会計年度内を任期とする一般職の地方公務員




*項目を合算しているため、一部構成比が一致しません。

おもな事業の概要をピックアップ!

」は新規事業/「□」は継続事業
 秋田市が実施するおもな事業の概要を、「新・県都『あきた』成長プラン」推進計画に掲げる5つの将来都市像に沿ってお知らせします。
*各事業の予算額は、千円以下を四捨五入しています。

* 掲載した催しなどは、新型コロナウイルス感染予防などのため、中止または変更になる場合がありますので、ご了承ください。

<1>豊かで活力に満ちたまち


 産業振興により地域経済を活性化し、雇用とにぎわいを創出することにより都市としての求心力を高め、多様な交流や連携を構築し、県都として周辺圏域の発展を牽引する「豊かで活力に満ちたまち」をめざします。
ICT商店街モデル事業
 商店街のICT(情報通信技術)環境整備を促進し、商店街の振興を図ります…200万円
事業の承継を支援
 事業主の高齢化や後継者不足に悩む中小企業者へ、事業承継に必要な経費を補助します…560万円
新卒者の地元就職を促進
 学生に市内企業の魅力を発信する企業情報誌の作成や、就活のマッチング機会の創出、高校教員などを対象とした企業見学会などを行います…236万円
農業用ため池ハザードマップ作成
 全国的に豪雨などによる農業用ため池の決壊被害が発生していることから、146か所の防災重点ため池のハザードマップを作成します…2千749万円
東京2020オリンピック
 聖火リレー・聖火点火式を開催…860万円
【聖火リレーコース】
 (スタート)秋田市役所前で聖火点火式▼竿燈大通り▼二丁目橋▼中央通り▼秋田駅西口▼エリアなかいちにぎわい広場(ゴール)
北前船寄港地フォーラム開催
 10月に秋田市で開催します…1千166万円
□商工業振興奨励措置事業
 誘致企業などが行う工場の新増設などの設備投資に対し、助成します…2億3千684万円
□アンダー40正社員化促進事業
 安定した質の高い雇用の拡大を図るため、40歳未満の非正規雇用者を正規雇用に転換した企業へ補助します…1億7千163万円
□なでしこ秋田・働く女性応援事業
 女性が働きやすい職場づくりや、仕事と子育ての両立支援に取り組む企業の職場環境の整備に補助します…1千162万円
□新規就農を支援
 農業での自立を図る新規就農者への支援のほか、新たに、県外からの移住就農者への軽トラック導入に対し支援します…5千554万円
□森林環境の保全整備
 森林の生産性と公益的機能を高めるため、計画的に行う間伐などに補助します…990万円
□大森山動物園サル舎を整備
 老朽化著しいサル舎を整備し、サル本来の生態が観察できるようになります。今年10月完成予定…2億3千123万円

サル舎の完成イメージ。公開時期は今年度内の予定。詳しくは、広報あきた、動物園ホームページでお知らせします

□千秋公園の整備
 市民の憩いの場である千秋公園の魅力を高めるため、園内施設の再整備や、さくらの景観整備を行います…1億1千18万円
□秋田市への移住を促進
 引き続き移住相談ツアーを行うほか、新たに移住体験住宅による生活体験を実施します。また首都圏・仙台市内などで開催する移住相談会で“あきた市暮らし”の魅力を広くPRするほか、子育て世代などを対象に、住宅確保に要する費用などを補助し、さらなる移住促進を図ります…9千500万円

<2>緑あふれる環境を備えた快適なまち


 利便性の高い都市基盤を整備しながら、秋田市の住みよい環境を保全し次世代へ継承することができるコンパクトシティを形成し、いつの時代においても、「緑あふれる環境を備えた快適なまち」をめざします。
総合環境センターの溶融施設の大規模改修…2億6千890万円
□泉外旭川駅の整備
 来年3月の開業に向けて、駅前広場などを整備します…7億7千962万円

昨年12月7日に行われた泉外旭川駅の安全祈願祭で

追分駅のバリアフリー化への補助
 鉄道事業者が実施する、追分駅のエレベーター整備などの設計に対し補助します…860万円
道路照明灯のLED化
 市が管理する道路照明灯を順次、LEDランプに交換していきます…1億7千200万円
交通系ICカードの導入の推進
 来年度運用開始をめざすバスへの交通系I C カード導入に対し、事業者に補助します…3億2千730万円
□ごみ減量を促進
 マイバッグの利用促進や集団回収の実施団体への奨励金の交付、家庭ごみ減量キャンペーンの実施など、引き続きごみ減量・リサイクルへの取り組みを促します…2千416万円
□再生可能エネルギーの導入を支援
 住宅用太陽光発電システムや、木質ペレットストーブなどの購入費用の一部に補助します…2千175万円
□次世代エネルギーパークの運営
 市内の再生可能エネルギー施設の見学を通して、地球温暖化対策とエネルギー政策に関する理解と関心を高めます…334万円
□都市公園のバリアフリー化
 川尻総社後街区公園、広面小沼街区公園、朝日第二街区公園のバリアフリー化を図ります…3千500万円

<3>健康で安全安心に暮らせるまち

 生活の危険を回避できる十分な体制を整備し、市民が健やかな心身を保ちながら、「健康で安全安心に暮らせるまち」をめざします。
□河川の改修
 大雨などによる浸水被害軽減のため、市管理河川の護岸改修などを行います。また、排水ポンプ車を新たに2台購入します…6億9千536万円
□古川流域の治水対策
 古川流域の浸水被害軽減に向けた治水対策として、排水機場の設計や調査を行います…1億5千600万円
□奨学金返還への助成
 市内で働く看護師などの人材不足の解消を図るため、奨学金の返還に対し5年間助成します。今年度から、これまでの看護師・准看護師に加え、歯科衛生士も対象となります…690万円
□がん検診の実施・助成制度
 胃がん・大腸がん・子宮頸がんなどの検診を行うとともに、引き続き自己負担の割引制度を実施します。また、10月から胃がん検診に、新たに胃内視鏡検査を導入します…2億2千184万円
□風しん抗体検査費と予防接種費を助成
 妊娠を希望する女性とその配偶者などを対象に助成します…9千297万円
□消防団組織の充実強化
 消防団車両などを整備するほか、消防団器具置場の改築などを行います…1億2千511万円
□生活困窮者の自立を支援
 生活に困窮したかたが、生活保護となる前の段階で自立ができるよう各種支援を行います…4千667万円

<4>家族と地域が支えあう元気なまち

 家族・地域・人の絆のもと、すべての市民が主人公として充実した生涯を送ることができる「家族と地域が支えあう元気なまち」をめざします
高齢者コインバス 交通系ICカード導入の推進
 交通系I C カード導入に合わせ、コインバスもICカード対応とするための費用を、バス事業者に対し補助します…2千244万円
結婚新生活を支援
 一定の要件を満たす新婚世帯へ、住宅購入費や家賃、引っ越し費用の一部を補助します…613万円
副食費の助成
 認可保育所や認定こども園・幼稚園などを利用している、3歳児から5歳児までの園児の副食費の一部を助成します…1億3千653万円
□障がい者などの相談支援を拡充
 総合相談・専門相談、権利擁護・虐待防止などの対応を充実するため、10月から基幹相談支援センターを設置します…4千745万円
□在宅子育てサポート事業の拡充
 在宅で子育てをしている家庭に交付している、子育てサポートクーポン券の枚数を16枚から22枚に増やします…3千805万円
□エイジフレンドリーシティの推進
 高齢者に優しい健康長寿社会をめざし、市民意識調査の実施や、シニア情報ポータルサイト構築への支援を行います…435万円
□子ども福祉医療制度の対象拡充
 医療費自己負担を助成している福祉医療制度について、8月から小学生は所得制限の基準額を引き上げ、未就学児は所得制限を撤廃します…7億5千192万円
□第1子保育料無償化
 平成30年4月2日以降に生まれた第1子がいる世帯を対象に、一定の所得制限のもと第1子の保育料を無償化します…1億8千101万円
□第2子以降保育料無償化
 平成28年4月2日以降に第2子以降の子どもが生まれた世帯を対象に、一定の所得制限のもと第2子以降の保育料を無償化します…2億3千753万円
□仁井田地区コミュニティセンター建設
 仁井田中央会館などの跡地(仁井田本町)に、6月29日(月)に開館します…1億6千521万円

建設中の仁井田コミセン
 館内施設…和室2室、洋室2室、多目的ホール、談話コーナー、調理室など

<5>人と文化をはぐくむ誇れるまち

 歴史や文化をいかした魅力あるまちづくりを進めるとともに、生涯にわたり学習・文化・スポーツ活動に取り組める環境の中で、誰もが目標に向かって成長し、希望に満ちた生活を送ることができる「人と文化をはぐくむ誇れるまち」をめざします。
あきた芸術劇場開館準備
 令和3年度にオープン予定の「あきた芸術劇場」の指定管理者の選定や愛称募集などを行います…1千386万円
佐竹史料館の改築準備
 建替工事を行うための検討委員会を設置します…57万円
文化会館40周年記念事業
 創作ミュージカルや文化団体による舞台公演などの記念事業を行います…100万円
小・中学校給食施設の整備
 子どもたちに安全安心な給食を提供できるよう、給食施設の修繕などを行います…2千474万円
□秋田城跡史跡公園の連絡橋を整備
 旧国道で分断された史跡の一体感を形成し、来訪者の利便性向上を図るため、史跡公園と秋田城跡歴史資料館を結ぶ連絡橋を整備します。来年度完成予定…1億9千17万円

秋田城跡歴史資料館と秋田城跡史跡公園を結ぶ連絡橋の完成図。橋部分は合成

□秋田市文化創造館の開館
 来年3月の開館をめざし、指定管理者の選定を行い、引き続き旧県立美術館の改修工事を行います…3億9千302万円
□秋田商業高校創立100周年記念事業「(仮称)多目的アリーナ」の建設
 部活動の雨天時などの練習場所や授業などに利用できる施設を建設します。今年度内完成予定…1億9千386万円

今年度開催予定の創立100周年記念事業
▼記念式典・記念講演会・祝賀会の開催 ▼運動部記念招待試合 ▼秋商百年史刊行 など

□障がい児者スポーツの活動応援
 東京オリンピック・パラリンピックの開催を機に、障がい児者がよりスポーツに親しめる支援体制などを整備します。また、パラ水泳オランダチーム事前合宿での交流会も開催します…113万円
□学校適正配置の推進
 将来の望ましい小・中学校のあり方を、保護者や地域のみなさんとともに引き続き協議を行います…406万円


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