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※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
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2021年2月19日号
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東日本大震災から10年 |
復興への歩み、いまもなお |
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2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災からまもなく10年。いまもなお、避難生活や仮設住宅などでの生活を余儀なくされているかたがたがいます。あの日感じた悲しみやつらさを忘れてはいけません。そして、災害から学んだ教訓をこれからも語り継いでいくことが必要です。
秋田市では、震災発生時から、復旧・復興に向けて多くの職員を被災地に派遣しています。今年度も4人の職員が宮城県内で各種任務にあたり支援を続けてきました。震災から10年。現地で従事している2人の職員に、被災地で感じた復興の“いま”をリポートしてもらいました。 「石巻南浜津波復興祈念公園(今年3月28日(日)開園予定)」 …石巻市の復興のシンボルとして、震災による津波で壊滅的な被害を受けた同市南浜地区に建設中です。  石巻市提供(今年1月太平洋側からの空撮) |
宮城県石巻市派遣／松本浩美(技師) |
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所属・石巻地方広域水道企業団建設課
 現場で作業工程を確認する松本さん(右) 震災があってすぐ、緊急支援として石巻市に来て給水活動を経験し、当時のまちの悲惨な状況は、今でも目に焼き付いています。 昨年4月に復興支援職員として石巻地方広域水道企業団に再度赴任しました。計画的には復興・創生期間の最終年度を迎え、災害復旧事業で水道管布設替などの業務を担当しています。企業団ではこれまでに300件を超える災害復旧工事を実施しており、今年度までの復興支援職員は16事業体から延べ56人(現在は3事業体から4人)になります。 3月で震災から10年になりますが、現場で作業にあたるなかで、地域には確実に笑顔が戻っていると感じています。 |
宮城県岩沼市派遣／北川嘉彦(技師) |
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所属・岩沼市産業立地推進室
 秋田市での経験を活かし、企業誘致の業務にあたる北川さん(右) 岩沼市は震災時の津波で、沿岸市町村の中では最大規模となる市域の48％が浸水しました。市では、住まい・防災・産業の復旧・復興に向け、スピード感を意識しながら地域コミュニティを大切にした取り組みを進め、特に住まいについては、被災集落ごとの集団移転を4年後には完了し、宮城県内の他の被災地に先駆けて再建を果たしています。 現在のおもな業務は、産業の復旧・復興事業として、浸水地域に新規造成した産業用地への企業誘致です。岩沼市は国道、鉄道をはじめ高速道路などの交通網が整備され、さらに仙台港にも短時間で繋がるなど、交通の利便性に地理的な優位性も加わり、用意した産業用地の半数以上の区画で企業の進出が決まっています。 現在建物を建設する槌音（つちおと）が響く岩沼市…。復興への着実な歩みが実を結びつつあることを実感しています。  太平洋側を望む。手前は市街地。奥にはまっすぐな海岸線が広がります（岩沼市提供） ◆石巻市メモ…人口約141,000人。宮城県の北東部に位置し、明治時代から漁業のまちとして栄えました。石巻工業港が開港するなど、工業都市としても発展しています ◆岩沼市メモ…人口約44,000人。宮城県の南に位置し仙台空港に隣接しています。大手タイヤメーカーや製紙会社が昭和40年代から操業している工業都市です |
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