※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2021年8月5日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

夏休みと映画


竿燈まつりに向けて練習中(市役所前にて)
 どこからか竿燈のお囃子が聞こえてきたり、曳山まつりの山車のまわりで熱心に準備をする姿を見かけたりすると、徐々に祭り本番が近づいてくる高揚感に胸がわくわくしてきます。夏特有の季節感とあいまって、まち全体で大きな舞台を作り上げていくような熱気を感じます。祭りというのは、本番の盛り上がりも、終わった後の心地よい達成感や疲労感もいいものですが、一つ一つ準備していくプロセスそのものにも大きな魅力があるように思います。
 小中学生にとって今は夏休みの真っ最中ですが、先日ディズニー映画の「バズ・ライトイヤー」を観てきました。詳しくは述べませんが、私には主人公バズの冒険と挫折、それらから得たかけがえのない絆と友情の物語に映りました。有能な宇宙飛行士のバズは、あることにより、多くの乗組員を窮地に追い込んでしまいます。彼は何事も一人でやろうとするところがあり、仲間と助け合おうとはせず、何度も壁にぶつかり、はね返されて、間違いに気づきます。この物語は、失敗しても諦めないことや助け合うことの大切さが分かりやすく描かれています。そして苦楽、特に“苦”の部分を共有した仲間の絆の強さ、友情の美しさを雄弁に語ってくれています。
 これまでも「美女と野獣」や「アラジン」、「アナと雪の女王」などいくつもの感動的なディズニー映画を観てきています。映画館では予告のあとに、「映画を観れば観るほど人生が豊かになる」といった意味の言葉が流れますが、本当にその通りだと思います。幼い頃は、劇場に映画を観にいくというのは夏休みやお正月の特別な行事でしたが、今はいつでも観られるようになり、うれしいですね。
 せっかくですから本市の「エイジフレンドリー映画祭」をご紹介しましょう。これは、高齢者が身近な楽しみを増やし外出する機会を多くするため、良質な映画を気軽に鑑賞できるようにしようとするものです。8月24日の「瀬戸内寂聴99年生きて思うこと」を皮切りに、「いのちの停車場」など楽しみな作品の上映が続きます。500円あるいは800円で観賞できます
 新型コロナの感染拡大が気がかりですが、この号が出る頃は竿燈まつりも始まり、活気に満ちた時季となっていることを期待しています。今年は3年ぶりの家族の帰省を心待ちにしているかたも多いことでしょう。十分な対策を講じながら、この夏を満喫していただきたいと思います。

※チケットの数には限りがありますので、 詳しくは秋田シネマ&エンターテイメントtel(884)7450へご確認ください

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