※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2023年2月3日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

若者のことば

二十歳のつどい(1月8日)
 令和5年、おだやかな幕開けでした。年始には私にとってもさまざまな行事が続き、それぞれに感動や気づきがありますが、1月8日、3年ぶりに全員が一堂に会し開催された「二十歳(はたち)のつどい」もまた深く印象に残るものとなりました。まずは秋田大学の石川幸香さんの“二十歳の抱負"を抜粋して紹介します。
 「私たちは、新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)されてきた世代といっても過言ではありません。消えた学校行事、消えた修学旅行、消えた最後の大会、消えたあたりまえの学校生活、密そのものであったかけがえのない青春を奪われました。コロナ禍での受験や就職活動にも苦しめられました。たくさんの不安や諦めを余儀なくされ、ぶつけようのない怒りや悲しみを何度感じたでしょうか。そして、あたりまえの毎日がどれほど幸せかを知ることができました。支えていただいた多くの人に感謝の気持ちを忘れずに、どんな逆境もたくましく乗り越え、自らの手で未来を切り開いていきたいと思います。これから、先の見えない道を歩いていかなければなりません。リスクもあり、恐怖もあります。そして、たくさんの壁もあると思います。しかしながら、この先には大きな希望が待っていることを信じ、臆さず、自分の人生を自分らしく決心していくことをここに誓い、二十歳の抱負とさせていただきます」。
 思わず目頭が熱くなりました。励まされたのは私たちの方かもしれません。思えば、歴史的事件とも言えるコロナ禍では、どの世代もそれぞれに大変な苦難に直面しました。ただ、受験や進学、就職といった人生の中でも大切な選択や転機を迎えた若い世代の不安や困難は如何(いか)ばかりだったかと思うと、本当に胸が締め付けられる思いでした。
 彼女の誓いを聞いていて、昨年夏の甲子園で東北勢として初優勝を果たしたときの、仙台育英高校の須江航監督のインタビューを思い出しました。
 「高校生活っていうのは僕たち大人が過ごしてきたのとはまったく違うんです。青春ってすごく密なので。でもそういうことは全部ダメだと言われて。どこかでストップがかかって。そんな苦しい中で諦めないでやってくれたこと。すべての高校生の努力のたまもの。ぜひ全国の高校生に拍手してもらいたい(要約)」。
 そのとおりだと思います。いつの時代も若者は勇気をもって決心し、挑戦し、時代を切り拓いてきました。
 最後に昨年のサッカーワールドカップ、ドイツ戦前の吉田麻也キャプテンの言葉です。
 「歴史を変えてきたのは、勇気を持って前進してきた者だけだ。今日、俺たちが歴史を変えよう!」
 私としても困難に直面しても常に前を向き、ピンチをチャンスに変える気概を持って、今年も魅力あるまちづくりに挑戦していく所存です。

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